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学長メッセージ

映画は面白い。映画作りはもっと面白い。
 映画を作ることは面白い仕事です。作り手たちの技術、才能、ものの考え方が如実に作品に現れます。自分はこういう人間だったのかとあらためて自分を見直すことがしばしばです。映画を学ぶということはこうして人間を学ぶことですし、社会を学ぶことです。
 こうして出来上がった映画は、その面白さ、感動、そこに含まれている情報の深さ、重要さによって人々に注目され、人々を結びつけ、さらに世界を結びつけます。本当にやり甲斐のある仕事です。
 今日では、テレビやビデオをはじめ多彩な映像文化が開発され、花盛りの盛況です。しかし、それを長年にわたって先頭に立ってリードしてきたのは映画です。映画の作り方をしっかり身につければ、テレビをはじめとする広大な映像文化の世界のどこに行っても立派に仕事をして表現者として自立することができます。
 これからは、作るだけではなく、それを学問的に研究し、普及させ、教育や行政や、文化交流にも活用できるすぐれた人材が求められるようになります。映画を作ることにそそがれてきた情熱と同じような情熱がそれらにもそそがれなければならない。
 映画はいま、世界を結ぶ文化です。しかしそれが本当に正しく世界を結びつけているかといえば問題はたくさんあります。映画で自分を知りたいと思う人、他人を知り、人々をよりよく結びつけたいと思う人にとっては、日本映画大学はとてもいい大学です。教員も学生もそういう人たちが主に集まっていますから。

学長 佐藤忠男

学長
佐藤忠男
さとう ただお
1930年、新潟県生まれ。日本を代表する映画評論家であり、アジア映画研究の先駆者。映画を中心に演劇、文学、大衆文化、教育などの広い分野に及ぶ評論活動を半世紀以上続け、最初の著書「日本の映画」(三一書房・1956・キネマ旬報賞受賞)以後、100冊を超える著書を発表している。芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章、韓国王冠文化勲章、フランス芸術文化勲章シュバリエ章受章、毎日出版文化賞、国際交流基金賞、神奈川文化賞など多数受賞。

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