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ダム開発によって水没する集落・八津原町。
廃品回収業を営む青年・昇は、住民が相次いで町を離れるなか
父との想い出の場所であるこの町を守れないかと蟠りを抱きつつ、
スナックをもつ母・真由美と暮らしていた。
しかしある夜、嘗て母を捨て 金と共に逃げた男・高柳が二人の前に現れ、
昇のまわりも津々と崩れ始める。
母から避けられ、親友も去り、町の荒廃は進んでいくなか
昇は何を信じ、何を守るのか。
ダム開発によって水没する町に住む、二人の親子。
立ち退く人々の廃品回収をしながらも 町を守りたいと願う男と、
昔逃げた男と再会し 幸せになりたいと願う母。
二人の葛藤を追いかけ、今を生きるとは何か、を描く――。
第25期の この卒業制作をもって、日本映画学校は"日本映画大学"に姿を変え、
新しい時代を歩んでいきます。しかし、この作品を世に送り出すことで、
横浜放送映画専門学院・日本映画学校の35年間の歴史と精神を不滅のものにし、
今までの卒業制作作品に勝るとも劣らない映画づくりをすることを誓います。
映画を観た人びとにとって 人生を変える一本にするために自分たちが今できること、
今だからこそ撮れるものは何か。日本映画学校 最後の卒業制作。
何かによって<故郷が消える>ということは、これまで以上に身近な問題となってしまいました。
人や家、思い出すらも消えてしまう。
それでも今、生活していかなくてはならない、進んでいかなくてはならない。
「悲しいけれど生きていく」これを1つのテーマとして臨んでいきました。
生きていくということの哀愁と意志をこの映画から感じて頂ければ幸いです。