2006.05.15
Category:学生
三池監督の映画は、突拍子なくて、訳がわからない。
けれどいつも、三池監督の世界にどっぷり浸ってしまう。
4月27日、演出論の授業で「オーディション」を観た後、「インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~」を観た。
ビジュアルに圧倒、内容は『奇妙』の一言に尽きる。
ストーリーを忘れてしまいそうなくらい、気味が悪い。
映画を観ている自分を鏡に映せば、それはもう、見たこともない顔をしているに違いない。
当分、グログロ、ゲロゲロ映画は避けて暮らしたい。
いつもなら目にも留めないような、テレビの連続ドラマを観て、安心したい。
間違っても、ミッフィーやムーミンが大好きな人にはお薦めしない。
申し訳ないが、この2作の映画(特に「インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~」)をもっと酷評することだってできる。
しかし、上映中、スクリーンに始終釘付けであった自分がいたことは確かであった。
その魅力は何なのか?
それはきっと、三池監督ならではのかなり思い切りのあるものがそこに映されているとき、私自身の中にある、怖いもの観たさという感情を巧く引き出し、利用されていたからであろう。
三池監督はドヘンタイ、
三池監督は映画バカ、
これは私なりの尊敬語である。
三池崇史、三イけタか史、魅異化他過史・・・。
三池監督には「奇天烈」という言葉が一番似合うだろうと、私は思った。