2006.11.20

Category:OB

「馬鹿になりきる努力は必要だ。」窪田将治さん(映画監督)

 

知ってました?僕って日本映画学校の卒業生みたいなんですよ。最近、風の便りで知りました。
1年時は橋本信一クラス、2年時は細野辰興ゼミ、3年時は池端俊策ゼミだったようです。
3年間、真面目に勉強していたみたいです。今更ながら「勉強家だなぁ~」と思います。

 

そんな、とても勉強家で淋しがりやのお人好し過ぎる流されがちな僕はプロモーションビデオを撮ったりミュージックビデオを撮ったり、ホームページを制作・運営したり、ゲームのキャラクターデザインなんかも制作したりと食う為と会社経営の為、日々精進しています。

 

そんなある日の黄昏時、周りの人たちから「お前、映画屋だろう!映画くらい撮れよ!!」と頭ごなしに言われました。僕は「しんどいなぁ~」と思いつつも嫌いじゃないので制作する事にしました。
撮影中はSTAFF、CASTから蹴られ殴られ車に轢かれ、「もっと空気を読め!ここは休憩時間だろ!」と怒られたり「コーヒー買ってこい!」とパシリにされたりと涙なくしては語れません。
演出と言う演出もさせてもらえず結局は身銭だけを使われ毎夜、枕を涙で濡らす日々を送りました。今月の家賃はどうしようかと悩みながら…
そんな、とても勉強家で淋しがりやのお人好し過ぎる流されがちな可愛らしい僕ですが、なんとか作品を完成させることが出来ました。

 

気づいた時には映画「zoku」 http://zoku.faith-pictures.com/ は単館ではありますが2週間(50回上映)ほどのロードーショーとして公開が決まってしまって、あら、大変。ε=ε=εヽ( *бб)/ うきゃ~となったわけです。
プロデューサーの齋藤美保さん(後輩、13期生)に「お客様は入るのですか?」と聞いてはみたものの「劇場側が何も言わないから良いんじゃ!ボケぇ!」と言われたので恥ずかしながら、回す事になったわけです。
1人の物創りとして思えば嬉しい限りですが1人の経営者として思うと「大丈夫なのか?受け入れられるのか?」と考え込んでしまいます。
これでお客様が少なかったら、STAFF、CASTの皆様にますます虐められると思います。どうか映画学校のお力添えで僕が虐められないくらいのお客様が入るようにご協力いただけないかと切にお願いしたいです。
きっと僕の大好きな母校、日本映画学校のお力なら、僕は今後、虐められなくなると思います。藁をも掴む思いでお願いしています。
と、心にも無い適当な事を言って同情を誘ってみましたが、結局のところ作品が面白いのかどうかが重要なわけです。
だからと言って観客に媚びる気なんてさらさら無く、物創りの端くれとして手前の「意思」と「我」を追求し“やりたい物を創ってメシを食う!”と言う当たり前の目的を達成すべく分身たちを世に送り届ける。結局はそれに尽きるのです。
真面目すぎても疲れるだけなので、とりあえずバランスとるため馬鹿になるとしよう。なので、1人チケット10枚買ってください。ヨロピク~~~ピクピクヾ(*°▽°)/ あはは

 

最後に、この作品に快く協力してくれた方々にお礼を…
プロデュースしてくれた齋藤美保が頑張った。ありがとう。
主演してくれたサーモン鮭山が怪演を見せてくれ作品により一層の深みを与えた。ありがとう。
共演者の本多弘典が内に秘めた狂気を独特の感性で表現してくれた。ありがとう。
石井里佳の体当たり演技が緊張感を与えてくれた。ありがとう。
荒井志郎が軽い学生をリアルに演じ作品に抑揚を与えてくれた。ありがとう。
古賀忍、石津亜矢子、茅ヶ崎ジャバ。君たちがこの作品の良いスパイスになり形あるものに仕上げてくれた。ありがとう。
そして、STAFF&この映画を応援してくれた関係各位の皆様に心より“ありがとう”を言わせてください。
ちっぽけな僕の力を皆様の大きな助けで支えてくれて本当にありがとうございます!

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