2007.01.08

Category:講師

「『第5回豪日学生映画フォーラム』の盛況」千葉 茂樹(映画監督)

 

去る2006年は、オーストラリアと日本両国にとって記念すべき日豪交流年であった。
シドニーで開催された第10回日本映画祭(11.19~12.8)も、その一環として10日間にわたって開催され、話題の日本映画18作品が上映された。市内中心街にあるシネコン・グレーダーユニオン劇場には、連日札止めが出るほど大勢の観客が詰めかけた。その中で、12月4日は第5回を迎えた豪日学生映画フォーラムが400人収容の映画館で特集扱いで実施された。
出品作は、本校の2年次の短編作品「白いしみ」と「小林くん」を含む豪日両国の合計
11本。当初は、共催であるシドニー文化センター(国際交流基金)の関係者も観客動員を心配したが、その不安は見事に裏切られた。なんと客席はほぼ盛況となったし、上映後のレセプションでの交流も若い映画人で賑わった。
もともとは、2000年のシドニーオリンピックの年に、我が校の創立者・今村昌平監督の「黒い雨」を持参して、講師と学生たちの作品上映で始めた「サザンクロス日本映画祭2000」が発展したものである。
今回、本校から参加した3年映像科の今川和広くん(短編「小林くん」の監督)は、レセプション会場でオーストラリアワインを飲みながら、興奮気味に叫んだ。
「ヨッシ、こんどは英語を勉強してまたシドニーに来るぞ」
ぜひ後輩諸君も、力作を持参して2007年12月・夏のシドニーを訪れて欲しい。

 

<註> さらに詳しいレポートは、日本映画学校・機関誌「日本映画学校だ」の最新号(3月発行予定)に掲載されます。

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