2007.02.26

Category:OB

「パラグアイで活動してます」澤村壱番(イグアス太鼓工房所属/イグアス日本語学校演劇講師 )

 

僕は今地球(日本)の反対側、まあ現地の人達から見れば日本が反対(最も!!)らしいですが、南米はパラグアイ・イグアス移住地に住んでいます。はっきり言って、メチャメチャ日本からは遠いです。日本からは「アメリカ」(ロス・ニューヨーク・アトランタ)のいずれかで乗り継ぎ、更に「ブラジル」(サンパウロ)で乗り継ぎ、と約30時間かけて、やっと辿り着く場所なのです。世界三大の滝といわれる「イグアスの滝」から車で1時間の所にイグアス移住地はあります。“コロニア”といわれる、日系人達の土地です。

 

何故そこに僕が住み、働くようになったかというと、以前所属していた劇団で、南米ツアーに行ったのがキッカケです。下見も兼ねて三度この地を訪れていた僕は、移住地の環境と人間のあたたかさにすっかりハマってしまいました。
その後は個人的に二度ほど訪れ、ここで働きたい、ここに住みたいと思うようになりました。移住地の中に、5年前に移住してきた澤崎兄弟という二人がいて、和太鼓を現地の日系人やパラグアイ人達に教え、更には広大な土地に、工房を作り、パラグアイの原木に牛の皮を使い、太鼓を作っています。彼等と色々話している内に決心が固まり、彼等と一緒に働くため車を見つけ劇団を辞めて、日本の家を引き上げ、パラグアイに渡りました。

 

現在はパラグアイ国の永住権を申請しつつ、澤崎兄弟が経営する、イグアスの太鼓工房で、事務兼営業、現地の太鼓グループにも所属して、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの移住地やイベント公演に出向き、又、日本人会の行事や結婚式の司会をしています。
その他、日本語学校で演劇を教えています。ちゃんと発表会などもあって、これがかなり面白いんです。現代劇から、時代劇、童話にオリジナル(日本語学校の先生が書いた)創作劇なんかもあります。劇の授業をすることによって、日本語の使い方等を学ぼうというのがコンセプトなのですが、こっちの子供達は、他の国や移住地よりも、日本語のレベルが高く、日本語の勉強どころか、演劇の舞台表現が出来る位のレベルなのです。日本で、約20年演劇活動を行ってきた僕もビックリする位で、教えていて、すごく楽しくてやりがいがあります。今後は、この地に落ち着き、いずれは、劇団を作って、太鼓の公演同様、南米の日系移住地を回れたらと考えています。
地球の裏側“パラグアイ”でも日本映画学校イズムは、確かに根付いてきています。

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