2007.09.03

Category:学生

「人間研究って何をすればいいんだろう?」佐々木夕姫(映像科1年)

 

私は 「人間研究」というカリキュラムが始まったばかりの頃、正直何をすればいいのかわからなかった。
でも、人間研究というのは何をすればいいのかを考えるのではなく、自分が何に興味を持ち、何をしたいのかを見つける。
そして、その為にはどうすればいいのかを考えて、動く事が大切だったのだと、私は後に気づいた。

 

いかに物事や人物に興味を持ち、また深く追求し、その根本にどれだけ近づき相手を知る事ができるか、なんだと思う。
今回、私達の班は「ヒーロー」というテーマを持って人間研究を行ったけれど、その事に気づくのが少し遅かった。
街頭インタビューやヒーロー番組の製作者達への取材、教会やヒーロー好きのオタクの人・・・・・・など、多くの人に取材をしたにも関わらず、一人として深いところまで聞き出せたとは思えない。
質問する事一つ一つにしても、情報的な返答に納得してしまい、感情や人柄のでる答えをあまり聞くことができなかった。
その事を、後々まで悔やんでいる。
けれど、仲間と一緒に苦悩した末に作り上げた作品は、「ヒーローとは何か」「正義とは何か」を、自分も含め見た人に考える切っ掛けを与える事ができたのではないかと思う。

 

合計30時間近いインタビューのテープおこしを皆でやりきった事や、発表ギリギリで合宿をし、台本をしあげた事など、私達は四苦八苦しながらも、人間研究をやりきった。
今回のこの経験は、私にチームワークの難しさと大切さや、計画性や好奇心がとても必要なのだと実感させてくれた。

 

発表ではレポーターを担当し、演出として一人で「ウルトラマンの歌」のバックミュージックなしに歌った。
始めは恥ずかしいと思っていた事も、やってみれば大したことはなく、恥ずかしいという思うことは、自分のプライドが邪魔をしていたのだと気づかされた。
それはインタビューや電話でアポを取る時なども同様だった。
用は、失敗を恐れたり、恥ずかしいと思わずに、何にでも積極的であればいいのだと、今はそう考えている。

 

人間研究というのは、実は自分自身の研究であったと、私は思う。

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