2007.09.10

Category:OB

「誰がいつ売れるかなんかわからない」赤澤 涼太(俳優)

 

最近、テレビや映画を見ていて思うんです。「誰がいつ売れるかなんかわからないな」と。

 

卒業時「ラブライブ(現、Y・M・Oラブライブ事業部)」という芸能事務所を受けました。そして“準所属”としてお世話になることになりました。
最初の1年はほとんどオリエンテーションのようなもので、これから外の世界に行く準備のようなことをやりました。ほかには、映画学校の卒業制作に参加したり、同期と自主公演で舞台をやったり・・・と自由に活動していました。
その年の最後に出演した舞台が良かったのか、なんとか2年目もお世話になることになりました。20名以上いた新人が一気に8名になり、なるほどプロの世界だなと思いました。

 

2年目になると小さいながら仕事を頂けました。相変わらず自主公演舞台も続けていた僕は、仕事をしながら舞台をやるとは、なんと充実しているのだろうと思っていました。
しかし—-。3年目に入る時、昨年と何が違うのか考えました。今までの充実感は錯覚だったと気付きました。幸い3年目もなんとか事務所にお世話になれました。そこで、しばらく自主公演舞台を休み、ワークショップに通い、胸を張って俳優と言えるよう日々精進しております。

 

ただ、毎日不安です。焦ったりへこんだり。いつのまにやら、バイト先では店長代理になってしまったり、地元の友人がパパになったり、いろいろ考えてしまいます。しかし、まだまだ始まったばかりです。誰かが言っていました。この世界で大切なのは『辞めないで続ける事』。

 

俳優のアラン・リックマンが俳優業をはじめたのは26歳の時からだそうです。赤澤、まだ24歳です。
その後、アランが映画『ダイハード』で強烈な銀幕デビューをしたのは42歳の時。まったく、誰がいつ売れるかなんかわからない。だから赤澤は、辞めないで続けるのです。
とにかく、打たれ強くもがいていこうと思っています。「誰がいつ売れるかなんかわからない」からです。

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