2008.03.27

Category:学生

「映画監督」葛西つくし(映像科1年)

 

私は昨春、青森県からこの神奈川県にやってきた。
青森にいる時、映画には触れていたものの実際に監督やキャメラマンなどの映画人と会ったこともなく、講義で佐々部清監督に会えると聞いて胸が躍った。
実家にいる時、父と見た「チルソクの夏」。
その他にも「半落ち」や「夕凪の街 桜の国」、今、製作中の、青森が舞台となる 「三本木農業高校 馬術部」等を手掛けている監督。
果たしてどんな人物なのだろうか。
背は高いのか、低いのか。 声はどうだろう。 渋い低音?それとも、耳に突き刺さるような高音?

 

そんな事を色々と考えていたせいか、佐々部監督が教室に入ってきたとき妙に身構えしまった。
しかし、監督が話し始めると、これが面白い。
現場の話や、演出の話、「チルソクの夏」での合宿話、佐々部監督の昔の話。
どんどん、佐々部監督の口から面白い話が溢れてくる。

 

「チルソクの夏」の2キャメでの撮影では、1シーンにスタッフが集中して準備して、 その準備のおかげで、監督が現場に来て本番が終わるまでが早かったそうだ。
監督はスタッフやキャスト、ボランティアの人たちをすごく尊重する方で、その方たちを必ずクレジットに入れている。そういう監督の人柄というか、周りの人達に対する姿勢というものが、佐々部組のスタッフが監督についていける、ついていこうと信頼を受けられるところなのかと感じた。
その他、キャメラマンの坂江さんや担任の藤得先生の話などで、陰で努力を怠らない佐々部監督の映画に対する姿勢も聞けた。

 

講義が終わった後の親睦会でも色々とお話をしてくださったのですが、楽しそうに、そして嬉しそうに、時々悲しそうに映画について話す姿を見て、 佐々部監督は自分の世界の映画を持ち、情熱を持ち、そしてそれを真剣に楽しんでいるんだなと思った。
陽気で饒舌な映画監督だった。

 

(日本映画学校 映像科22期生)

 

※写真左が葛西つくしさん(映像科1年)、右は佐々部清監督

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