日本映画大学 公式ブログ

卒業してから早一年…。。
昨年の卒業間際、みんなが進路を決めている時に、私は入りたい事務所もなければ、入りたい劇団もありませんでした。只、芝居がやりたいという気持ちだけは、誰よりもありました。
そんな時、学生時代、担任だった河本瑞貴先生が、20期生を中心としたワークショップをやるという話を聞きました。私は藁をもすがる気持ちで飛び付きました。ワークショップの目的は、一年後の舞台に向けての技術向上。
しかし、ワークショップに参加した事で、技術の向上はもちろんですが私にとって良い変化がありました。一つは、はっちゃけられる様になった事。今まで私は自分の事が嫌いでした。芝居をしても面白い事が出来ず、他の人より劣っていると思っていました。しかしこのままではいけない!!と思い、積極的に前に出られない原因を探すため初めて自分自身と真剣に向き合いました。

自分の良い所、悪い所。何にそんなに気を使っているのか。自分を出せないのはなぜか。など色々考えました。すると、今まで嫌いだった所も何だか好きになれ全部含めて自分なんだと思え、気持ちが楽になりました。そして、私は出来ないんだから兎に角やってみよう!!と考えるようになりました。

もう一つは、具体的な目標が決まった事です。それは、ワークショップでお世話になった田中晶先生の演劇集団『スリーデイズ』の入団です。入団が決まってからは、芝居が楽しくなりました。
そして今年4月、1年間を形にする舞台をむかえます。スリーデイズ・プラス公演『チープスリル ～佐世保北高新聞部の夏～』川崎市アートセンター　アルテリオ小劇場にて4月11日～13日の期間で上演します。今は、観に来てくれる人に熱いものが伝わるように毎日稽古に励んでおります。本番まで後少し。面白がってやろうと思います。

（日本映画学校 俳優科20期生）

>> 演劇集団スリーデイズ