2008.05.06

Category:学生

「役を演じる」富岡英里子(俳優科2年)

 

この春、東京・下北沢の駅前劇場で、俳優科22期生の舞台公演「夢見通りの人々」がありました。

 

私はこの舞台で、夢見通り商店街でイケメンのバーテンを雇うスナック“シャレード”のママを演じました。

 

原作を読んだり、皆で読み合わせなどをしている時、私から見て【ママ】はとても色気のある人に感じたので、普段色気のイの字もない私は、「ママは絶対配役されないだろうなぁ…」と正直思っていました。キャスティング発表された時、「えぇ!!??」と思わず声を上げてしまった位(笑)。

 

【ママ】を演じるに当たって最初は本当にどうしたらいいのか解らず、手探り状態からのスタートでした。
具体的に何をしたのかというと、【ママ】が生まれてから40歳になるまでの人生の年表を作ってみました。そして、【ママ】に対しての疑問と、その答えを原作や台本を読んだり自分で想像して見つけていきました。

 

そんな風に考えたり毎日稽古しているうちに、最初「ママの生き方がが解らない私」が「ママが大好きな私」になっていました。
でも、大好きになればなる程、その大好きな【ママ】になりきれない私・ちゃんと演じられない私が嫌で悔しくて、稽古中ワンワン泣いてしまったりもしました(汗)

 

本番は、「丁寧にやること」を気をつけて、あとは自分を信じてやりました。
もちろん反省点は沢山あるのですが・・・精一杯演じたので、後悔はしてません。反省点は、後悔ではなく次に進むステップにしたいと思います。

 

演出の加瀬愼一先生を始め、この舞台に関わってくださった方々と、この舞台を見に来てくださった観客の方々に感謝の気持ちでいっぱいです!ありがとうございました!

 

(日本映画学校 映像科22期生)

ページトップへ