2008.07.01

Category:学生

「苦手克服!&成長。」西祐佳里(映像科2年)

 

この前、(映画演出コース・映画制作実習の)ロケハンで街を歩いていると日本映画学校の一年生に声をかけられた。
『授業で人間研究というのをやっていまして…』
ちょうど一年前の私だ。

 

一年前の私は苦手なことが多かった。
電話も苦手。大勢の人がいるところも苦手。バスも苦手。……あげていたらきりがない。
人間研究でもその後の実習でも、人とうまくコミュニケーションがとれなかったり、疲れてイライラして泣いてしまったり、やる気が空振りしたり……。

 

入学したての私には甘えがあったと思う。どこか高校生から抜け出せない、子供なまま。
けれど、実習を経るごとに、自分の言動には責任が伴うことや、自分の落ち度は自分に(時には他の人に)返ってくることを、身をもって理解した。

 

2年生になった今、撮影準備の中で自分のしなければいけないことを見極め、毎日走りまわっている。
電話をかけるのは当たり前。ロケハン、衣装集めでバスや満員電車にゆられ、監督に怒られてもへこんでいる暇はない。
(と言ってもへこむ。)
そんなこんなで、私の苦手なことは1年という時間をかけて少しずつ克服されていく。

 

失敗し、後悔してはまた失敗する。
それを繰り返して、何回も繰り返して、その間に痛い思いをたくさんして、やっと成長できる。
もしかしたら、それを知ったことが私にとって一番の成長なのかもしれない。
苦手が少しずつ克服できてきた今はやっとプラスマイナスゼロ。
これから、3歩進んで2歩下がっても、少しずつ成長していきたい。

 

(日本映画学校 映像科22期生)

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