2008.08.26

Category:学生

「WORK SHOPPER」畠中威明(映像科2年)

 

ある日、演出コース担任の細野辰興監督に、「今度の連休、空いてるか?」と、聞かれた。
その時、自分は、心の中で、「空いてなくても、空けます!」と、心の中で叫んでいた。

 

学校の授業は勿論、それ以外でも、プロの映画監督と接することができることは、嬉しい事だと思った。
何をするのであれ、プロを目指す自分達にとって、必ず何か勉強になる事があると思ったのだ。
そして、何より少しでも細野監督の役に立つことができるならと思い、「やらせて下さい!」と、返事をした。

 

その内容は、以前、自分達も受けた細野監督の授業で、細野監督が、30秒のテレビコマーシャルを再録した台本を使い、
実際に1年俳優科の学生に演じて貰い、入学する前の人達の為の、体験入学のワークショップでの助監督をするという事だった。

 

その内容を聞いた自分は、「助監督!?なんていい響きだ」と思った。なぜなら自分にとって卒業後、まず目指すところは、そこだからだ。そして、自分は、はりきってカチ袋を持って学校に向かった。

 

ワークショップには、高校生、大学生、社会人と、沢山の人達が、来ていた。
そこで細野監督は、台本について自分達の授業でも、問いかけた事と同じ事をワークショップに参加した方々に、問いかけていた。
自分は、その問いかけを聞くのは2回目であったが、やはり難しい問いかけだなと思い、「何て答えるのだろう?」と考えていた。
だが、彼らは、短い時間の中でも、的確に答えていた。

 

さらに、文字、シナリオを立体化、映像化していくうえで、”違和感を見つけだす”という点でも、色々な意見、アイディアが出て来、自分達も授業でそこまで気づく事が出来ただろうかと、とても驚かされたとともに、自分も演出コースに入っている身として、負けていられないと強く思わされた1日になった。

 

そして、今、自分に何が出来るかを考えた結果、この学校で勉強できる事に感謝し、この時間を無駄にしない様、あたりまえではあるが、これからも、今後の授業や実習に全力で取り組んでいきたいと思った。
その為には、喜んで失敗する勇気を持ち、何事にも挑戦していきたいと思う。

 

(日本映画学校 映像科22期生)

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