2009.02.10

Category:学生

「映画な日々」岡純子(映像科2年)

 

監督「グリーンピースが7でご飯が3だって! だからグリーンピース2袋買えよ!」
美術「いや、6:4ぐらいが丁度いい。1袋で十分だよ」
監督「足りないって!」
美術「足りる!」

 

これは、とある作品に出てくるお弁当の中身をどうするかで話し合っている
監督と美術スタッフの会話。

 

正直…どっちでもいいじゃん。
と、つっ込みたくなる。
でもこれがどっちでも良くないのが映画。

 

映るか映らないか解らない花瓶をどこに置くかでもめたり、
ベランダに干しているパンツの色は何色がいいのかで悩んだり、
主人公がどんな本を読むのか、
どんな音楽を聴くのか、
そんなことでを決める為に、
大の大人が笑ったり、
泣いたり、怒ったり。

 

はたから見ればホントに滑稽な光景だと思う。
でも誰一人それを笑ったりしない。

 

「俺たちは嘘つきであり、妄想家であり、神様だからね。」
ある人から貰った言葉です。

 

映画を続ける限り、人間を描き続ける限り、
一生懸命嘘をついて、一生懸命妄想をして、
登場人物と一緒に笑ったり、泣いたり、怒ったり。
神様って大変だな。でも止められないなぁ。
と、映画な日々がまた続いていくのでした。

 

(日本映画学校 映像科22期生)

 

 

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