2009.08.18
Category:学生
「お前が一番俳優科らしくないな。お前、自分に自信ないだろ?」
入学して初めての面談でズバリなことを担任に言われた。
「俳優目指してます」なんて到底言えない外見と個性のない地味な性格。
小・中・高と特に目立つようなこともしていない。
前に出ようとしないところで自信のなさがバレていたのだろう。
真っ黒に焼けた高校時代。
放課後は部活のテニスをし終わったら中庭で鬼ごっこという平凡(?)な高校生活を送っていた。
部活を引退し、この学校に進学が決まってから放課後は1人教習所と映画館に通った。
映画に関し恥ずかしいくらい知識もないし勉強不足。
いつも人のことを優先してしまい自分の意見をなかなか言えない性格。
「この学校に行って演技の勉強をしたい!」
周りの人達はかなり驚いただろう。
もちろん反対されたし今も良くは思われていない。
誰の為にもならない。紛れもなく自分の為にここに来てしまった。
与えられた役と向き合い、自分とも向き合う毎日。
私なんかがここにいるのは間違っているかもしれないと思うことはしょっちゅうある。
でも今は人生最大のわがままを楽しませて頂いている。
もしこういった進路に悩んでる人がいたら伝えたいです。
反対されたり偏見の目でみられるのは当たり前だと思います。
でも障害がたくさんあったとしても
「見るよりする方がずっと楽しい」です。
高くに打ち上げられた花火をうっとりと見るのもいいけど、いつ近所のおじさんに注意されるかもわからないスリルある公園でする花火はもっと楽しい。
私は幼少時代からの憧れだけで終わらせたくないからここに来ました。
この学校では様々な「経験」「出会い」があります。
それは良くも悪くもです。
でもとても魅力的です。
私自身また進路と、自分と向き合わなければならない時期がきました。
逃げ出したい気持ちでいっぱいです。
でもお互いに立ち向かって行きましょう!
(日本映画学校 俳優科23期生)