2010.03.02
Category:講師
彼らは、日本映画学校の卒業生ではありません。
大学を出てマセキ芸能社に預かりになった直後、マセキ会長からの紹介で、
当時私が担当していた「漫才」の授業に通ってきたのがナイツとの付き合いの始まりでした。
ほぼ三ヶ月、毎週のように新百合ヶ丘に通ってきた二人、発表会が無事終了した直後、私を呼んでゴソゴソと紙袋を差し出しました。
「三ヶ月ありがとうございました。これはほんのお礼です」
中には、少し上等のサンダルが。
私が安サンダルで稽古場に出入りしているのを見かねたのでしょう。
ちょっと感動してしまいました。
そのサンダル、もったいなくて2回ほど履いただけで、今もしまってあります。
…という話をしたら、事前取材のスタッフがいたく気に入ったらしく、是非そのサンダルを収録当日持参してくださいとのこと。
私も調子にのって、じゃあサンダルで泣かすか…と意気込んで、いざ本番へ。
お約束の登場ビックリの後、いよいよトーク開始。
クボジュン(チョー顔小さい!)の前フリで、満を持して、例のサンダルを出しました。
ところが…MC中山ヒデさん、「え! これ、ずいぶん履きこんでありますねエ」
「いや、2回しか履いてないです」と粘る私。
「そんなことないでしょう。履きこんでありますよ、これは」
確かに、そう言われて改めて見れば、そう…見えなくもない。
「いやいや、本当に2回しか…」
「履きこんであることにしましょうよ、先生!」と、つっこまれてしまいました。
…隣で、クボジュン、ウケてたけど。
私は何回も念を押したんです、本当にサンダル要るんですか、と。
作文にも書け、というから書きました。でも。
オンエアーでは見事にカット。サンダルのサの字もありませんでした。
ま、別にいいんですけどね。でも、本当に2回しか…