2010.08.24

Category:学生

「私信」大田 怜治(俳優科2年)

 

この学校に入学する前に地元でよく友人たちに言っていたことがある。
「立派な変態になってきます」という一言だ。
単純にウケを狙ったということもあるのだが、半分以上は本気だった。
僕が憧れている俳優たちは皆どこか狂気を孕んだ人達だからだ。

 

「映画とは狂気の旅である」と本校創設者の今村昌平氏は言っている(こじつけ)。
そんな彼が作った映画学校で僕は俳優科担任の山本、天願両氏を筆頭に色んな変態達と出会うことが出来た。

 

そんな変態村な本校にたまにひょっこり現れる、「レアもの」井村昂氏との繋がりで、今年の春に僕は寺十吾(じつなし・さとる)というド変態と知り合うことが出来た。

 

今年の3月に井村さんからの紹介でアンサンブル出演させていただいた横浜未来演劇人シアターのファイナル公演『新光電影館』、そこに監修という形で携わっていたのが寺十さんだった。
公演が終わって2ヶ月が経った頃、寺十さんや、横浜未来~のメンバー数名が所属する劇団「tsumazuki no ishi(ツマヅキノイシ)」の9月の本公演『ハバカリ・ザマin寝覚子SA2010夏』のオーディションに参加させてもらった。

 

オーディションに行ってはみたものの自信なんて正直まったく無く、まあ経験だから、とワークショップ感覚で参加した。そしたら受かった。
どこを評価してもらえたのか、そこは未だに分からない。単純に顔見知りだったからかもしれない。

 

ただ僕はとてつもなく嬉しかった。

 

この学校に入って1年半、映画や演劇についての知識や経験も増えてきたが、実力うんぬん以前に僕が重要だと思うのは人と人との”つながり”だ。
井村さんから横浜、そこからツマヅキへ、いろんな人との巡り合わせの結果で、僕は9月に舞台に立たせてもらうことになった。この、人と人との出会いには本当に感謝している。

 

会場は下北沢ザ・スズナリ。ボクシングでいう後楽園ホールみたいなところだ。
そんな聖地にこんな未熟者が立っていいのだろうか。
だけど今は、緊張はもの凄くあるがせっかく頂いたチャンスなのでしっかりと肥やしにしていきたい。そう思っている。

 

長々と駄文を書いてしまいましたが、結局何が言いたいのかというと「観に来てください」ということです。チケット買ってね。てへ。

 

最後に。講師陣を変態呼ばわりしてしまってますが、「変態」という言葉は「怪物」「奇才」という風に解釈して頂けるとありがたいです。

 

(日本映画学校 俳優科24期生)


 

■■■tsumazuki no ishi 『ハバカリ・ザマin寝覚子SA2010夏』■■■

 

人間関係に希薄な3人が、人と接することを避けながらも、接せざるを得ない状況に立たされ、どう接し、どう避けるのか。極力人間関係回避型悲喜劇。

 

作:スエヒロケイスケ 
演出:寺十吾

 

2010年9月8日(水)~9月12日(日)

 

@下北沢ザ・スズナリ

 

【日時】
9/8(水) 19時30分★
9/9(木) 14時 / 19時30分
9/10(金) 14時 / 19時30分
9/11(土) 14時 / 19時
9/12(日) 15時

 

【チケット料金】
全席指定 前売り3500円 当日3800円

 

【割引】
学生割引!!2000円
(tsumazuki no ishi/J-Stage Naviでの予約に限ります。当日学生証をご提示いただきます。) 
★初日にツマヅキを観に来てくれて有難う料金!! 
前売り・当日共に300円割引⇒3200円

 

>>tsumazuki no ishi ウェブサイト http://tsumazuki.com/

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