2010.11.09

Category:OB

「その志は正しいか」岡本行司(脚本家)

 

日本映画学校、もしくは日本映画大学(になるらしいですね)のHPから来られた方、こんにちは。岡本行司と申します。好きな言葉は衝撃のラスト。好きなAKB48は大島優子です。

さて、私がなぜこの週刊コラムを書いているかと言いますと、このたび脚本家デビューが決まったからです。詳細は後ほど書きますが、ラジオドラマを手がけさせて頂きました。お世話になった方々には、この場を借りてお礼を申し上げます。
では週刊コラムの内容として、私はちょっとだけ他の卒業生とは違う道を歩んだかと思いますので、そのことを、自宅で作っている松茸の炊き込みご飯(安くて美味しいトップバリュー製です)が炊き終わるまでを目標に書かせて頂こうかと思います。

 

私は正直に言いまして脚本家になるつもりなど一切ありませんでした。監督になりたかったのです。いや今でも心の奥底ではそう思っています。しかし卒業を控え私は悩みました。親には就職をするよう言われたのです(一般的に就職したら監督にはなりにくいです)。そこに到るまでも色々あったのですが、親の意向は大切です。私は大して就職する気もない中、卒業を控えた3年生の夏、就職活動を始めました。ところが、そんな志で就職できるほど世の中は甘くありません。卒業制作のロケ地は見つかるが、就職先は見つからない。そんな2008年の夏でした。

と、そんなときです。学校の掲示板にあるものを見つけたのです。
『新人ライター募集中!』
それは後に私が所属することになるジャパン・クリエイティブ・マネージメント(JCM)というエージェント会社が新人の脚本家を募集しているというものでした。
(脚本を書くのは嫌いじゃない。いやむしろ好きだ。それに就職じゃないけど、これなら親も納得してくれるかも…)そう思った私はなんとなく1500フィート実習で書いたものを企画書にして送ってみました。しかしまるで連絡がありません。

 

そうこうしているうちに卒業制作がクランクインします。もはや就職活動どころではありません。そうやって多忙を理由に自分の進路から目を逸らしていたある日、見知らぬ番号から携帯に電話がありました。誰かと思いながら出るとJCMの人だったのです。「一度会ってお話したい」。それが11月のことだったと思います。

 

その後、トントンと話が進み、12月頭。私はJCMに所属させていただく運びとなったのです。この時点では親にJCMのJの字も話していませんでしたが、正月に実家に帰ったときに初めて報告。不安そうにはしていましたが応援すると言ってもらえました。

それからというものJCMを通して様々な仕事に関わらせていただきました。どれもこれも私の力不足で形になることはありませんでしたが、少しずつ力が付いていることは実感できました。そんな中、ラジオドラマの話が巡ってきたのです。

 

ここまでお読みになられた方は「流されてる」「運が良い」などと思われているのではないでしょうか?ごもっともだと思います。友達にもよく言われますが、私は周りに流されてますし、運が良いと思います。

でも辛いことだってあります…みたいな苦労話を続けて書けば構成として良いのかも知れませんが、そんなこと書いてもつまらないので、ここからは半分自分自身に宛てたものとして、もう少し書いてみようかと思います。

 

最近、ある仕事を通して壁にぶち当たりました。その仕事に対して「志」が持てないのです。それではいけないので必死に志を持ちました。しかしそれは新たな壁を生むだけでした。「その志は正しいのか?」自問自答を繰り返す中、もうなにがなんだか分からなくなってしまいました。

「正しい/正しくない」そこに線を引くことは難しいです。しかしそれは最終的に「面白い/面白くない」に繋がることだと私は思っています。
課題も、やることも、やりたいことも、盛り沢山な毎日に感謝しながら、「でもそれって正しいの?」と自分に問いかける。そうやって作品を作ることが今自分に必要なことだと思っています。
では松茸の美味しそうな匂いが漂ってきましたので、そろそろパソコンから離れます。ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。

 

「青山二丁目劇場」※文化放送にて毎週月曜日20:30~O.A.デジタルラジオにて翌週再放送あり 

「爆弾じゃね?」脚本:岡本行司(JCM)
12/6(月)放送予定 ※スポーツ中継などにより変更の可能性があります。
公式HP:http://www.joqr.co.jp/blog/aoyama/

 

デジタルラジオ公式HP:http://www.agqr.jp/timetable/digital-mf.php

 

(日本映画学校 映像科21期生)

 

 

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