2010.11.23

Category:学生

「4年間」 畠山 航(日本映画学校 映像科2年)

 

僕は今24歳。
入学したときは22歳だった。
大卒と同じ年齢だから、いろんな人に大学に行ってたの?と聞かれる。
行っていない。
高校を卒業して4年間フリーターをしていた。
そう話すときまって、なんで?と聞かれる。
僕からしてみれば、その質問がなんで?だ。

 

僕が高校生のとき、周りは当たり前のように大学に行った。
やりたいことも決まってないで大学に行くのが無駄だと思ったからフリーターになった。
フリーターになってからは、毎日が同じことの繰り返しだった。このままでいいのかと思っている自分がいた。

 

そんな中での唯一の楽しみは、休みの日に映画を見に行くことだった。

 

ある日、映画を見ていてふと思った。
こんなにも大きなスクリーンで、こんなにも大勢の人に何かを感じさせる映画って凄い!
作ってみたい!

 

やっとやりたいことが見つかった。

 

そしてここに来た。
昔から映画が好きで誰よりも見ていると思っていたけど間違ってた。
僕よりも見ている人がたくさんいる。
負けていられない。

 

ここに来てからは知らないことばかりで、毎日が発見の連続だ。

 

フリーターの時にはなかった充実感に満ちている。

 

社会の厳しさを知った4年間、遠回りしたけれど無駄ではなかった。
いつかこの経験が役に立つと思って、過ごしている。

 

今はまだ人に感動を与えたり素晴らしい映画を作れないかもしれない。
でもいつか作って見せる!
絶対に。

 

(日本映画学校 映像科24期生)

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