2012.05.29

Category:学生

「嬉し恥ずかし週刊コラム」発智新太郎(日本映画大学2年)

 

なんでも、この週刊コラム人手不足で困ってるそうだ。
休憩時間に一息ついていると突然、カメラでぱしゃぱしゃ写真を撮られて、
どこぞのパパラッチかと思ってたら「週刊コラム書いてぇ~」とお願いされてしまった。
まぁ、そのうち書こう、ちゃちゃちゃっと書いてぱぱっと送っちゃえば終わりだね、
と思ってたけど毎日学校で色んな事(他の週刊コラムに書かれてある様なこと)が
あるとついつい忘れちゃうんだ、これが。

 

帰り道を歩いたりしてると、あ、週刊コラム書いてぇ~って頼まれたっけな、と
思い出しても、また忘れちゃうんです。
面目ない…。そしたら再び学校で狙われて、「週刊コラム書いてぇ~」って。
また、おいおいやろうかな、なんて思ってると去り際に「この週刊コラムも危ないのよね。
人が足りなくて…」なんて呟かれちゃった。
ずるいなぁ、そんな捨て台詞。それを無視できないのが悪い癖。
そんなこと聞いたら助けに行くのが人情ってもんでしょう。
何かしら書かなきゃいけないなって思っちゃったんだから書いてるんだけど、
文章書くって恥ずかしいのよ。

 

スティーヴン・キングだっけ?文章を書くってことは自慰行為と同じだって書いてたのは。
それは文章に限らず音楽でも映画でも一発ギャグでも表現するってことは
全部そうじゃなかろうか。

 

それでも、みんな何かを作っては発信したがるのは何故なんでしょうか?
ツィッタ―とかやってる人多いけど、どうなんだろう。きっと、そこには自分の心の中で
抑えきれない衝動だったり、伝えるべきメッセージがあって、それが表現することの
原動力になってるんだろう。

 

そんなこと書いといて「ねぇ、シナリオ見せて」って言われると自分の恥部を
晒し出すような気持ちになって躊躇してしまうのもまた悪い癖。だけど、その恥ずかしさを
超えるくらいの気合いがなけりゃ受け手に伝えたいことは伝わらない。
でも恥ずかしいものは恥ずかしい。だから経験と技術と感性とそんなものを身につけて
美しい自慰ができるように、その土台をこの学校で盗みたいなと思っております。

 

些細な日記から含蓄ある教訓まで色々書いてある「週刊コラム」。
まだまだおもしろい人がわんさか居るし、自分も書こうかなぁと思ってる方は是非。
表現するのは嬉し恥ずかしだけど…

 

(日本映画大学 映画学部 1期生)

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