2012.08.14

Category:学生

「世界中の人から毎月一銭づつ徴収できるシステムを作ろうと思う」 杉田陽介(日本映画大学2年)

 

日本映画大学はアナログな大学で、
卒業制作は16mmでとるらしいけれど、
映像っていうのはそれだけじゃないわけで、
なのでもっといろんな事がしてみたい。

 

だから、この大学生活でなにができるのか考えました。

 

最近パソコン買いました。
23歳になりました。

 

大学に入ってから吐血するほどバイトに勤しみました。
そして、髪は僕の血で赤く染まりました。
おっと・・・話がそれました。
そう髪が赤く染まるほど働いたのはなんのためか。
それは金のため。
なんでそんなに金を稼ぐのか。
少なくはない時間を代価として
金しか得るものはなかったのか。

 

僕は自給1000円で今までバイトをしてきました。
店長がいなくなってしまったので、
バイト先にオープンから入りラストまで働きます。
平均して11時間以上です。
その時間の中でなにができるのでしょうか。
ほんとにもう人間関係のケアから事務処理、基本の接客等
上げたら切がありません。
さて、それでは自給1000円は安いのか。
残念な事に自分の値段は自分が決められるものではないらしいです。
だから、周りの人間-例えばバイト仲間、社員さん、社長さん、そしてお客さん。
その人たちに僕が周りの人たちよりも高いお金で雇ってもらっていると納得させられる以上の働きができないとイクナイ。
どっかの居酒屋が感動体験の創出とかいっていましたが、本当にそのとおりだと思います。
周囲の人たちを納得以上の地点、感動の地点までもっていってあげる事ができれば人は金なんか気にしません。
GIVE&TAKEです。感動と金です。
感動は人が熱中できるいろんなものにおきかえらせる事ができると思います。
恐怖と金、興奮と金、愛と金とか・・・月並みだけど。

 

僕は恥ずかしがって感動なんて映画に求めてないよ。
とか言ってしまったりするんですが、駄目だなーと思います。
映画に限らず、思わず親指が上がってしまう瞬間ってのが必要です。
それがおバイトで学んだ事。
なんでもいいのですが、町田の服屋で
super fuckin`greatな洋服を見つけました。
僕の親指があがります。

 

親指が上がった瞬間僕たちはどこにいるんでしょうか。
レジの前に立っているかもしれないし
頭の中のコスモが花開いているかもしれません。

 

今在る場所から他所の所へ連れてきたい。
ぼくはそれが劇場の外でもかまわない。

 

ひやかしでも厭わない。

 

バイト先の友人から言われました。
「イベントで流す映像作ってくれませんか?」
僕は思いました。
(そんなのできねー)
それから僕は口を開きます。
「まかせろ」
続いて僕は問いました。
「規模は?」
彼は言います。
「1000人くらい。」
僕は思いました。
(コレは金になるかもしんない)
それから僕は口を開きます。
「いくらくれんの?」
彼は言います。
「まだお金は出せません」
最後に僕は問います。
「女の子、来る?」
友人は言いました。
「いっぱい、いっぱい、来るよ!」
僕の目頭が熱くなった事は言うまでもありません。ツーン

 

1000円という自給で僕はお金しか得ることができなかったのか
それ以外のなにか、+αのすべてを書くことはできないけれど
具体的には1000円のバイト先で0円の仕事を受託できました。
彼女は時給に含まれていませんでした;涙

 

バイトばっかりやって碌に大学にもいけてなかった僕は、
彼女が欲しい僕は、
女の子と仲良くしたい僕は、
・・・新しい事にチャレンジできる機会を得ました。

 

motion graphicsやります。

 

映像に強く関心があります。

 

今からやります。
今まではバイト。
これからはmotion graphics。
GIVEの量が多すぎたバイト先とはおさらばして

 

世界中の人から毎月一銭づつ徴収できるシステムを作りたい。
だけど、まずは0円からの始まり。
お金はもらえないけれど、
彼女もできないけれど、
その代わりに自分が演出できる空間をもらって
僕が君の親指あげてみせる。

 

最終的にはフル勃起させたいなー笑
(日本映画大学映画学部1期生)

ページトップへ