2012.11.27

Category:OB

「ヘッポコ奮闘記」 橘内裕人(プロデューサー)

「ヘッポコ奮闘記」 橘内裕人(プロデューサー)

 

「ヘッポコ奮闘記」 橘内裕人(プロデューサー)映画学校を卒業して早3年、何とかどっこい生きてます。
私は22期卒業だったのですが、同期の子たちは出てすぐに現場に入ったり、在学中に何かしら賞を貰ってそのまま仕事を続けていたり、紆余曲折あって田舎に帰ったり、いろんな人がいます。

 

私はというと、現場に入るガッツもなく、賞を貰う程優秀でもなく、かといって田舎に帰る根性もなく、ただ”何か”にしがみつくようにして生活していました。全く、はっきりしない情けない奴です。

 

その間、一応社会人として生きていたわけですが、世の中は厳しい。
大学では単位獲得のためだけに授業を受け、映画学校ではいろんな事を学びましたがその道のプロではない。
全てが宙ぶらりんだったので、0からのスタート。

 

何もわからないがやるしかない、やらなきゃその日の飯がない。
電気が止まり、ガスが止まり、水道が止まり、風呂桶に水を貯めて凌いでいた時期もありました。
そんな時でも心が折れなかったのは、「何かこれネタになるかも!」「こんな経験、今しかできない!」という、そんな自分を客観視するもう一人の自分がいたから。映画学校ならではの精神かもしれません。(笑)

 

そして、しがみついていた”何か”のおかげ。

 

その”何か”とは、幼心に抱いていた映画に対する夢だったり、学校でできた友人との繋がりだったり、信頼できる師がいることだったり、する。
そんな夢への野心や人との出会いで得る事のできた不思議な縁。
これって凄く大切です。

 

今現在は、学校時代の先生や友人たちと一緒に、故郷である福島県で映画撮影を行うため奮闘しています。
これまた、人との出会いや繋がりなくては実現し得ない事でした。
上記した三つの関係性が上手く混じり合い、今の自分がいます。

 

才能もない、度胸もない、お金もない。
こんなヘッポコ三拍子が揃った自分が学んだこと。
それは、自分のやりたい事や出会った人たちには常に誠実であること。

 

あせらずに自分のペースでゆっくりと歩いて行けばいいんだと思います。
在学生の方は、これからの出会いを大切にして、尊敬し信頼できる人を見つけてください。
そうすれば朧げにその先の道筋が見えてくるのでは、と思います。
(日本映画学校 映像科22期生)

 

※ この場をお借りして、私がプローデューサーとして参加している映画の宣伝をさせてください。
福島県発の劇映画で東北に元気を!
映画『物置のピアノ』
映画の力で、東日本大震災の被害を乗り越える希望と元気を発信したい。
復興のさなかの今だからこそ、被災地である福島で映画を作ることにより地元の人々に元気になってほしい—そして、世界各国・日本各地から受け取った「思い」への答えができればと考えています。
詳細、活動内容に関しましてはfacebookのページをご覧下さい。
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