2012.12.04

Category:学生

「心の導火線」 白沢文晴(日本映画大学2年)

「心の導火線」 白沢文晴(日本映画大学2年)

 

2年生はコース分けが終わり、最近全然見なくなった顔もいて、寂しいところなのでみなさんに白沢は元気でありますよと、生存報告をしておく。
もう少し経つとすぐに3年生で、卒業までにやりたいことが沢山あるのに、なかなかそれは間に合いそうもない。
そんな僕も一本の映画を監督することが出来た。
自分が監督をやるなんてこの大学に入った頃は思ってもみなかった。
だが、人は変わるものだ。
来年の自分がどうなってるかなんて誰にも想像はつかない。
その作品について少し話そうと思う。

 

『私の映画爆弾』の脚本を書いていたのは今年の8月の中頃のことで、ちょうど他の人の自主映画を手伝っている時期で忙しかったのでよく覚えている。
はじめは個人的な思いでこの脚本を書いていた。
鬱屈とした毎日の負のエネルギー。
最初に書いた脚本はそんなものに満ち満ちていた。
だが、他のスタッフに見てもらって、一緒に直していくうちに信じられないほどに、どんどんおもしろくなっていった。
企画と脚本執筆を同時に行っていたことで、スタッフやキャストが集まらない苦労とか、途中で逃げ出したくなった気持ちとか、全部この物語の中に反映されている。
この映画のおもしろいところはそこだと思う。

 

映画大学の脚本の先生方は、よく学生は自分の身の回りのことしか書けないと仰っている。
だが身の回りのことを書くことは、いけないのだろうか。
僕は身の回りのことしか書けないわけじゃない。
身の回りのことを書きたいのだ。
身の回りにあることの問題を意識し、映画にすることで、自分を、そして他人を理解することが出来る。
そして、この僕の小さな半径数メートルの身の回りに起こるあれこれは、きっと僕と同世代の誰かに理解してもらえるはずであると思う。

 

僕はこの映画を誰かに観てもらうことで、その誰かの人生を少しでも変えることが出来れば良いなと思ってる。
そしてこの上映がきっかけで、少しでも映画大学全体が変わってほしいと願ってる。
だから……皆さん観に来てくださいお願いします!
(日本映画大学 映画学部 1期生) 写真 前列左から2番目

 

『私の映画爆弾』

 

白沢スライド1

大学生の工藤俊一は映画サークルに入り、仲間達と映画撮影を行っていた。だが、彼はある理由で映画を撮ることをやめてしまう。あてもなく平凡な日常 を送る彼のもとに新入生である北条ゆかりが現れる。彼女の熱意に負け、工藤は映画を再び撮ることを決意する。昔の仲間を集め、映画の撮影は順調に進むが、 トラブルが起きてしまい……

 

Cast 廣瀬優里 吉田翔吾 大高伸 佐野慧月 庭本匠悟 他

 

Staff 監督・脚本:白沢文晴  プロデューサー:石川風太 
撮影:岡田凌 録音:中原隆太 照明:紙谷泰吏 美術:西林浩平 編集:矢崎裕也 
助監督:発智新太郎 音楽:星野貴洋 録音・照明応援:比嘉俊彦 制作進行:大橋隼己
12月12日・12月13日 19時より 下北沢トリウッドでスニークプレビューにて上映!
料金 300円 
予約 eigabakudan@yahoo.co.jpまで(氏名、人数、日時をご記入ください)
ツイッター https://twitter.com/eigabakudan
予告編 http://youtu.be/fUzwvNyRmL8

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