2013.01.08

Category:学生

「カタルシス求ム」桑谷賢都(日本映画大学2年)

「カタルシス求ム」桑谷賢都(日本映画大学2年)

 

自分の内にあるものを文章に起すことは、ある種デトックスのような効果があるそうな。せっかくこんな機会が与えられたのだからある程度の毒抜きをしようと思う。

正直。この学校、疲れる。この今の忙しさはひとえに後に楽しようと今のうちにそこそこの単位を詰め込んだ所為であるのだが。

 

それにしても、これからのためとはいえ課題に追われているときもそうでないときも健やかなる時も病める時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も常に何かを考えているというのは非常に体力を使う。逃げたくもなる。鴨川が見たい。

 

特に冬という季節だとなお厳しい。どこにいたって寒い。きれいに整理されている学生ホールは、学生の体温を犠牲に成り立っていると言えなくもない。

 

ただ、この環境が嫌いかと言われればそうではない。他人との距離が異様に近いこの学校で、言葉をいろいろな凶器に変えて戦っていると自己防衛本能でまた新しい何かが生まれてくる。そこで負けたとしても残った何かがまた新しいことに気付かせてくれる。

 

結局、ぼくはこれからも自分の内部と外部を暖かすするためにここで頑張っていくんだと思う。

 

とりあえず今年の冬は川を見に行こう。

あ~、しば漬け食べたい。

(日本映画大学 映画学部 1期生)

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