2013.01.22

Category:学生

「卒業制作」岡部雄祐(日本映画学校映像科3年)

「卒業制作」岡部雄祐(日本映画学校映像科3年)

 

とても勉強になった実習でした。

映画を制作する事を通して今まで自分の気付いていない世界、色々な人達に出会うことができました。

 

また、私たちが映画を作るには本当に多くの方々の協力と、そして沢山のご厚意がなければならないのだと感じました。

今回の実習で一番心に残ったのはこのことです。

私は協力していただいた方々に何を返してあげられるのだろう。

そんな想いが現場からずっとしています。

「俺たちは映画をつくる!だから協力しろ!」

と、いう風にロケ地協力の方、エキストラの方、撮影現場近隣の方に思われていないか不安でした。

もしかしたら、私の考えはおかしいのかもしれません。

考えすぎなのかもしれません。

ひょっとしたら、間違っているのかもしれません。

 

映画を撮る為ならいかなる手段も正当化されるのか。

疑問でした。

当然、映画は撮り終わった方がいいに決まってますし、撮り終わらなければ準備のすべては無意味だったことになります。

でも、撮る事だけを考えて映画を作るのはどうなのか、と思うのです。

そのために大切な何かを失ってやしないだろうか。

それはなんでしょう。

言葉にすると意味が薄っぺらになってしまいそうで嫌なのですが、想いとか、あるいは情熱というものなのかもしれません。

あるいは態度、気持ちなんかも近いような気がします。

 

または協力してくださった方々との絆、信頼関係なんかもあるかもしれません。

まあ、中にはロケ地は切り捨てるモノ。

なんて主義の方もいるかもしれませんし、実際その方が効率もいいのかもしれません。

でも、自分は映画を作る、という行為に協力していただいた方には思い切り良い思い出になってもらえるように努力することが大事なんじゃないかと思いました。

それは何も完成した作品を観てもらって、ということだけではないと思います。

「しっかり近隣の人に挨拶した」

「トラブルもなく、時間通りに撤収した」

そういう些細なことが、協力してくださった方々との間で信頼関係を築く礎となり、みんなで楽しい「映画」という夢を観ることができるきっかけになるのでは。

そう感じた卒業映画制作でした。

(日本映画学校25期生)

※『キネマボーイズ』を含め、卒業制作の作品ホームページは、

こちらから⇒ http://www.eiga.ac.jp/gakkou/jamifilms/top.html

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