2016.01.12

Category:OB

「21年目の新作公開に思うこと」小沼 雄一(映画監督)

小沼雄一

 

日本映画学校7期卒業生の小沼(こぬまではなくおぬま)雄一、映画監督を生業としながらもそれだけでは家族を養えず、いろいろ仕事をしている50歳。

 

このブログには過去二度寄稿し、これが三度目となる。前回の文章を読んだら「今村昌平監督の言葉を忘れない」と書いてあったが、そんなことを書いたことすら今の今まですっかり忘れていた。先生ゴメンナサイ。

 

細々と監督を続けています。

2016年1月16日(土)から新宿のケイズシネマで公開される「空人」という映画が最新作。

 

共同脚本の港岳彦さんは同期だが、在学中は全く付き合いがなかった。

卒業してずいぶんたってから、飲み会で会ったのが始まりだったか。

当時彼は某出版社でゴーストライターをやっていると言っていた。

時折会っているうちに私は監督として、彼は脚本家としてプロデビューし、その後「結び目」という映画で初めて組んで仕事をした。

同作ではエジプトやアメリカの映画祭に行くことができ、評判も良かった。

「空人」は5年ぶりに港さんに脚本をお願いした作品ということになる。

 

「空人」で美術としてクレジットされている鈴木伸二郎さんも同期。

予算がないなか特攻隊宿舎の一部屋分だけセットを組んでもらった。

 

撮影の中村夏葉さんは1期下の8期卒業生。

私としては初の女性カメラマンとの仕事でとても新鮮だった。

実景の切り方が男のカメラマンとは違うと感じたのが面白かった。

 

ケイズシネマではトークショーが組まれていて、ゲストの中にも卒業生が二人いる。

一人は「百円の恋」「お盆の弟」などの脚本家・足立紳さん。

彼は私と同期で私も2本、彼に脚本を書いてもらっている(「童貞放浪記」「スクールガール・コンプレックス―放送部篇―」)。

 

もう一人は8期卒業生の野木亜紀子さん。

映画(「図書館戦争」「俺物語!!」他)もドラマ(「掟上今日子の備忘録」他)も大車輪で活躍中の脚本家だ。

私と同じ武田ゼミ出身ということで、卒業直後からの飲み仲間である。

 

日本映画学校を卒業して21年、細かい作品も合わせると40本ほど監督として仕事をしてきた。わかったこともあるけど、わからないこともどんどん増える。

ふと、同期の卒業生たちも同じように21年間さまざまな仕事をして、わかったことやわからないことがあるんだろうなと想像する。

みんな長い時間をかけて映画について考えてきたんだな、と。

 

そうして卒業生たちの経験と知識が同時進行しながら希にシンクロするとき、一つの映画が生まれることがある。「空人」のように。

 

小沼 雄一(日本映画学校7期)

 

空人空人 チラシ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ 新宿ケイズシネマ 映画「空人」上映後イベント

1月16日(土)初日舞台挨拶

奥野匡、山下徹大、森本のぶ、長谷川奨、高橋里央、大内田悠平、木下藤吉、小沼雄一監督
1月17日(日)トークショー
金子修介(映画監督)、小沼雄一監督
1月18日(月)トークショー
大森寿美男(脚本家・映画監督)、小沼雄一監督
1月19日(火)舞台挨拶
木下藤吉、薄井賢明、窪田克也、岩本羅美、小沼雄一監督
1月20日(水)トークショー
熊澤尚人(映画監督)、小沼雄一監督
1月21日(木)トークショー
荒井幸博(映画パーソナリティ)、小沼雄一監督
1月22日(金)トークショー
足立紳(脚本家)、小沼雄一監督
1月23日(土)トークショー
野木亜紀子(脚本家)、小沼雄一監督

※舞台挨拶及びトークショーは予告なしに変更になる場合があります。詳細は下記まで。

http://www.ks-cinema.com/

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