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ライブやろうぜ!映画祭|日本映画大学 映画・映像文化コース3年 上映企画ワークショップvol.5

眩しい青春と
音楽の日々

企画リーダー:日本映画大学映画・映像文化コース3年
藤森夏芽

本企画は、日本映画大学映画・映像文化コースの3年生が受講している授業「上映企画ワークショップ」の一環として開催するものである。

子供から大人まで、最も眩しい時代を人は「青春」と呼ぶ。高校時代に入部した軽音楽部ではアニメ『けいおん!』に憧れる部員がたくさん在籍していた。仲間や観客と音楽を分かち合うライブは、日常の延長だけど非現実的で特別な空間だった。

この映画祭では、「青春」と「音楽」をテーマに9本の映画が選ばれている。かっこつけで、かっこつかないダサささえ眩しい。どの作品もライブシーンは圧巻である。

ライブやろうぜ!映画祭に寄せて

今年の当コース3年は歴代最少人数。こんな年もある。これまで「団地」「めをと」「おやこ」「ディストピア」と特集を組んできたが、今年は企画書がイマイチ弱いものが多くて苦しんだ。しかし川崎市アートセンターのプロフェッショナルな叱咤激励のおかげもあって、ここまでたどり着いた。当初の特集タイトル案は「バンドやろうぜ!映画祭」だったが、2本の合唱ものまで「バンド」というのはどうなの、と議論になり、でも「ライブ」には違いない、と着地したのだった。皆様のご来場をお待ちしています。

日本映画大学教授・映画学部長
東京国際映画祭「アジアの未来」部門
プログラミング・ディレクター
石坂健治

2.8[土] Rock’n’Roll Day

  • 13:30
    映画「けいおん!」
    『映画「けいおん!」』

    監督:山田尚子
    声の出演:豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈
    2011年/日本/110分/ビスタ/DCP

    2009 年4月に深夜で放送されると、瞬く間に社会現象を巻き起こしたテレビアニメ『けいおん!』の劇場版。桜が丘高校の唯、澪、律、紬の4人は、軽音楽部に所属する3年生。卒業を控えたある日、周りの同級生たちが卒業旅行を計画していることを知り、自分たちも卒業旅行に行く事に。部の後輩、梓も加わり、ロンドンに行くことが決まるが…。(大塚亜門)

  • 15:45
    リンダ リンダ リンダ
    『リンダ リンダ リンダ』

    監督:山下敦弘
    出演:ぺ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織
    2005年/日本/114分/ビスタ/DCP

    ロックバンドを結成した女子高生たちだったが、文化祭でのライブを数日後に控えたある日、仲違いしてボーカルが抜けてしまう。文化祭を諦めきれないメンバーは、韓国からの留学生をバンドに迎え、ブルーハーツのカバーを目指し、猛特訓を開始する。(大塚)

  • 18:05+上映後トーク
    味園ユニバース
    『味園ユニバース』

    監督:山下敦弘
    出演:渋谷すばる、二階堂ふみ
    2015年/日本/103分/ビスタ/DCP

    『リンダ リンダ リンダ』の山下敦弘監督が描く大人のための青春映画。2014年の夏、「赤犬」のライブ中に突如、謎の男が乱入する。その男は圧巻の歌声を披露し、そのまま気絶する。目を覚ました男は記憶をなくしていた。その男に興味を持った「赤犬」のマネージャーのカスミは、彼をバンドのボーカルに迎える。やがて男は記憶を少しずつ取り戻していくが、その過去には問題があった。(大塚)

    上映後トーク

    山下敦弘 監督(『リンダリンダリンダ』『味園ユニバース』)

2.9[日] BUKATSU Day

  • 13:30
    スウィングガールズ
    『スウィングガールズ』

    監督:矢口史靖
    出演:上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ
    2004年/日本/105分/ビスタ/35mm

    『ウォーターボーイズ』の矢口史靖が監督を務めた笑いあり、涙ありの青春映画。東北の片田舎に住む、やる気のない落ちこぼれ女子高生たちは、とある事情で吹奏楽部にピンチヒッターとして入部することになる。彼女たちは次第にジャズの魅力に引き込まれていく。(大塚)

  • 15:40
    うた魂♪
    『うた魂♪』

    監督:田中誠
    編集:大永昌弘(日本映画大学講師)
    出演:夏帆、石黒英雄、ゴリ
    2008年/日本/120分/サイズ/ビスタ/blu-ray

    歌っている自分の姿が大好きな女子高生、かすみは、ある日、憧れの生徒会長の牧村純一に写真を撮りたいと言われ舞い上がる。しかし、出来上がった写真の自分の姿を見て愕然とする。その日以来、自信を失ったかすみは、所属する合唱部を退部しようとする。やる気のないまま夏祭りの合唱祭を最後の舞台として出演するかすみだったが、ライバル校の合唱と部長の言葉により自分を取り戻していく。(大塚)

  • 18:05+上映後トーク
    独立少年合唱団
    『独立少年合唱団』

    監督:緒方明
    出演:伊藤淳史、藤間宇宙、香川照之
    2000年/日本/129分/ヨーロピアンビスタ/35mm

    ベルリン国際映画祭新人監督賞受賞作品。1970年代、父を亡くし、全寮制の中学校に転校した道夫。彼は吃音を患っており、同級生からいじめに遭っていた。しかし、合唱部の康夫は味方だった。そして、合唱部顧問の清野と出会う。道夫は、清野に歌っている時は吃音が出ないことを指摘され、合唱部に入部する。道夫は康夫との友情を深め、合唱にのめり込んでいく。(大塚)

    上映後トーク

    緒方明 監督(『独立少年合唱団』/日本映画大学教授・映画学科長)

2.11[火・祝] Pair Girls Day

  • 13:30
    NANA
    『NANA』

    監督:大谷健太郎
    出演:宮崎あおい、中島美嘉
    2005年/日本/113分/ビスタ/35mm

    東京にいる彼氏と同居するため上京する小松奈々と、ミュージシャンとしての成功をめざして上京する大崎ナナ。異なる性格の2人のNANAは新幹線の車中で出会う。東京で再会した2人は同居することに。バンドのメンバーを交えて物語は進んでいく。矢沢あいの人気漫画を宮崎あおいと中島美嘉の共演で実写映画化。(周陽)

  • 15:50
    さよならくちびる
    『さよならくちびる』

    監督:塩田明彦
    出演:小松菜奈、門脇麦、成田凌
    2019年/日本/116分/ビスタ/DCP

    ライブハウスで人気の2人組女性デュオ「ハルレオ」。ところがハルとレオはコンビの解散を決意。さまざまな軋轢のなかで7回のラストライブをこなしながら最終目的地をめざす旅が続く。はたしてこのまま解散か…。あいみょんと秦基博が提供する名曲の数々も聴きどころ。(周)

  • 18:10+上映後トーク
    志乃ちゃんは自分の名前が言えない
    『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

    監督:湯浅弘章
    脚本:足立紳(日本映画学校OB)
    2017年/日本/110分/シネスコ/DCP

    うまく言葉が話せない志乃と音痴な加代。志乃の歌声に心を奪われた加代は志乃をバンドに誘い、文化祭へ向けて練習が始まる。志乃をからかった男子の菊地も参加することになり…。押見修造の原作マンガを湯浅弘章監督、足立紳脚本で実写映画化。(周)

    上映後トーク

    足立紳 脚本家(『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』)

押見修造さんの原作がとても面白く、楽というと言葉が違うかもしれませんが、スムーズに台本が書けました。志乃ちゃんの友達の音痴のカヨちゃんは同じ音痴としてとても思い入れのあるキャラクターですが、原作でいつも不機嫌そうな顔をしていたカヨちゃんの不機嫌な原因をもう少し描けたらなあという悔いは少しあります。

足立 紳
(『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』脚本家)

自分の思う高校生はこれ以上でもないし、これ以下でもないんだよな、と思った。
高校時代。根拠のないプライドと、明け方のテンションだけで通り過ぎていった感覚を、この映画を観て少しでも思い出してもらえたらいいと思う。
────『リンダ リンダ リンダ』公式HPより

山下敦弘
(『リンダ リンダ リンダ』『味園ユニバース』監督)

2.8[土]

13:30映画「けいおん!」110分
15:45リンダ リンダ リンダ114分
18:05味園ユニバース103分
※上映後トーク:山下敦弘 監督(『リンダリンダリンダ』『味園ユニバース』)

2.9[日]

13:30スウィングガールズ105分
15:40うた魂♪120分
18:05独立少年合唱団129分
※上映後トーク:緒方明 監督(『独立少年合唱団』)

2.11[火・祝]

13:30NANA113分
15:50さよならくちびる116分
18:10志乃ちゃんは自分の名前が言えない110分
※上映後トーク:足立紳 脚本家(『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』)
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川崎市アートセンター

川崎市麻生区万福寺6-7-1 http://kac-cinema.jp

小田急線「新百合ヶ丘駅」北口より徒歩3分 ※駐車場はございません

前売券:900円(一般・学生とも) 2/7[金]まで会場窓口にて販売
当日券:1,100円
アルテリオシネマ会員:1,000円(ポイント対象外)
アルテリオシネマ招待券はご使用になれません。

※各回入替制・整理番号順入場・自由席・立見不可