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芸人

平子 祐希

hirako yuki(アルコ&ピース)
絶妙な距離感から生まれる
笑いを追求したい

キレのよいギャグや、
奇抜なキャラクターぶりを披露して
お茶の間を笑顔にする〝芸人〟。
『THE MANZAI 2011』の
ファイナリスト選出を足がかりに
いまやおなじみのコンビとなった
「アルコ&ピース」の平子祐希さんが
追いかけている笑いは、
それだけではなかった。

プロフィール

平子 祐希

hirako yuki(アルコ&ピース)

1978年福島県生まれ。日本映画学校12期 俳優科2000年卒。06年に酒井健太と「アルコ&ピース」を結成。『THE MANZAI 2011』ではファイナリスト選出、『THE MANZAI 2012』では3位に輝く。YouTubeで『アルピーチャンネル』を配信中。『沈黙の金曜日』(エフエム富士)、『アルコ&ピースD.C.GARAGE』(TBSラジオ)のパーソナリティをコンビで務めるほか、『GENERATIONS高校TV』(AbemaTV)でナレーションを担当。
アルコ&ピース公式Webサイト: https://www.ohtapro.co.jp/talent/alcoandpeace.html

【おもな作品】
HK 変態仮面』(13)
薔薇色のブー子』(14・コンビとも出演)
女子ーズ』(14・コンビとも出演)
スプリング、ハズ、カム』(17)
スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20)

近作情報

──ここ数年、活躍の場を広げている印象があります。

そうですか(笑)? 実感としては、ずーっと横ばいなのかなと。突出していないですからね。一斉を風靡するフレーズも持っていなければ、見た目で引っ張るようなキャラクターもないですし。

──〝意識高い系IT社長〟キャラは人気を集めましたよね?

あれは一番組のなかでのキャラクターで、3回きりで終わる予定だったのが、たまたま2~3年続いただけなんです。
「ハネたから、このキャラクターを世間に打ち出して行こう!」とは思わない。それがしぼんだときはもう終わりですからね。

──ひとつのキャラを推していく芸人さんもいます。

やらないというよりはできないんです、怖いから。僕は「名を馳せるぞ」とか「爪痕残すぞ」みたいな破天荒な志向よりもサラリーマン的な考え方が強い。芸人としては前者の方がおもしろみはあると思いますけど。

都会に染まることなく
すんなりフェードインできた

──日本映画学校(現・日本映画大学)には、高校を出て……。

すぐ入れました。

──「ました」(笑)? もともと映画がお好きだったんですね。

「人並み程度には観ている」くらいです。入ったのは、つくり手側ではなく、演じる側の俳優科です。

──俳優養成学校はほかにもあります。なぜこの学校を?

筆記試験がなかったんです(笑)。募集要項を見ると、どこもかしこもお飾りなりにも筆記試験があるなか、この学校は面接とリズム感テストだけ。自分の偏差値を考えると、ここしかないな、と(笑)。

──高校時代、ラグビーでは東北選抜として活躍するなど、身体には自信があったのでは?

体力はありましたけどね。役者を志したというよりは……僕は『男はつらいよ』を両親の横で小さい頃から観てきて、渥美清さんが好きなんです。
その渥美清さんが最初は芸人さんだったと知ってからは、〝ザ・芸人でもなく、ザ・役者さんでもない、芸人としてコメディ要素を含んだ演技ができたら〟という憧れのようなものを抱くようになった。
じゃ、福島の片田舎の少年が何をすればなれるんだ、と考えたときに、演技も、芸人の勉強も混在しているこの学校がいいのかなって考えたんです。

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※当時と違い、現在の日本映画大学では、
 コース名称と内容が変わったり、
 開講されていないコースがあります。