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2012.5.22

学科長・天願大介書き下ろしの新作舞台公演 métro第5弾公演『なまず』

天願大介学科長の新作の舞台『なまず』が、いよいよ2012年5月23日(水)~27日(日)に「神楽坂die pratze」にて公演されます。この『なまず』は、天願学科長の書き下ろし台本・演出の作品。宝塚歌劇団の月船さららさんが主宰する「métro」の新作公演となります。他に出演は、斎藤歩さん、若松力さん、池田遼さん、鴇巣直樹さん。

天願学科長のさまざまな想いが詰まった、粘っこくウェットなコメディ。ぜひ「神楽坂die pratze」にお出かけください。


métro第5弾公演『なまず』

作・演出
天願大介
出 演
斎藤歩、若松力、池田遼、鴇巣直樹、月船さらら(métro)
料 金
4,200円(全席指定・税込)
お問合せ
ジェイ.クリップTEL:03-3352-1616(平日10:00~19:00)
公式サイト
http://www.metro2008.jp

 

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天願大介学科長からのメッセージ

『なまず』について

なまずはグロテスクだがよく見ると愛嬌があるし食うと美味い。湿地では最強、暴れれば災害を起こす。

世界有数の地震国に住む我々の先祖は、地中に潜む巨大なまずが暴れないよう、霊験あらたかな要石をなまずの頭と尻尾のあたりに置いた。安政の大地震で鹿島神宮(要石がある)は大恥をかき、巷には体制を嘲笑する「なまず絵」が溢れた。

大きな出来事があったとき、そのことを何かに置き換え、洒落のめしふざけ厭がらせをする。それが日本国の伝統である。ふざける能力のない奴は「野暮」と呼ばれ、軽蔑された。素晴らしい。

そもそも芸能はふざけたものだ。みんなが汗水垂らして働いているときに、歌ったり踊ったりしているのである。だから権力は繰り返し芸能を弾圧してきた。

この国はどんどん野暮になり洒落が通じなくなっている。自粛や商業主義という名の真綿でじわじわ首を絞められ、我々は窒息寸前だ。なのに平気な連中もいて、そういう奴らは生まれつき肺が小さいんだろうな。脳だけ肥大して肺が小さいなんて、ロズウェルの宇宙人みたいで気持ち悪いではないか。

『なまず』はそんな今の気分を反映して、こんな作品になった。

我々は、それでもふざけ、粘り強く厭がらせしなければならない。

みんなが真面目な顔をしているときこそ、ふざけて顰蹙を買う絶好のチャンスなのだから。真面目なことを伝えたくてふざけるのではない。ふざけたいのだ。それが演劇や映画の役割であり、ふざけたものに金を払う人こそ洒落がわかる(おそらく大きな肺を持っている)立派な人だと心から思います。
 

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