トップarrowニュース一覧arrow中国からのゲスト講師による特別講義が行われました。

2013.1.22

中国からのゲスト講師による特別講義が行われました。

国際交流基金が招聘し来日した中国の崔衛平女史(ツイ・ウェイピン/元北京電影学院教授、作家・映画評論家)が、1月11日に本学白山キャンパスを訪れ、特別講義が行われました。
崔氏は中国のリベラル派知識人として知られ、ノーベル平和賞の劉暁波氏の釈放を訴えたり、昨年の反日暴動の際には冷静な対応をネットで呼びかけた人物として日本でも報道されました。

中国特別講義01

映画人としては、「無許可映画」「地下映画」と呼ばれるインディペンデント映画(主にドキュメンタリー)のスポークスマンとして知られる存在です。中国国内 で公開される映画はすべて撮影前の段階で検閲を受ける制度があり、検閲を通っていないものは公式の場所で上映することが認められていないこと。そんな中有 志が主催する「中国記録片交流周」(中国ドキュメンタリー映画祭)で審査委員を務めた時のことなど、知られていない中国の映画事情が語られました。

中国特別講義02

後半の質疑応答では中国人留学生からの積極的な感想や質問、自分たちが日本と中国の架け橋になれるようとの意見が出ていました。

中国特別講義03

受講生の感想

2年脚本演出コース 趙 宏川

尖閣諸島を巡る日中の対立を受け、中国の知識人が「中日関係を理性的なものに戻せ」と訴える署名活動をネット上で始めました。署名の呼びかけに対して批判的な声が寄せられる一方、民間レベルでの事態打開の動きとして、共感も広がっています。呼びかけたのは、中国の言論や人権状況について発言を続ける女性作家の崔衛平氏です。著名な人権活動家の胡佳氏や法学者の賀衛方氏の外、各地の医師や報道関係者、学生たち400人以上が実名で署名しました。崔さんのブログには「売国奴」といった批判も相次ぎます。

 2012年8月18日、「第9回北京独立映画祭」に参加した崔さんは、「映画祭は3時間に満たない時間で終わりを迎えました。原因は政府の圧力と思われ、電気が止められたのだ」など映画を規制する国の体制を批判する意見を表明しました。北京独立映画祭は中国のインディペンデント映画祭で、映画界にとってインディペンデント映画は伝統の1つであります。私は中国北京に暮らしたことがあります。北京は天国も地獄も一番近い所だと思います。インディペンデント映画をとりまく中国国内の環境は依然として厳しく、上映する機会が非常に少ないうえ、特に昨年から今年にかけては政府が民間の映画祭を中止させるなど、圧力が高まってもいます。中国では政府が認可した映画以外の上映が禁じられており、自主制作されたインディペンデント映画に対しては厳しい規制がかかっています。それでも中国国内ではインディペンデント映画を放映する映画祭が催されることがあるが、多くの場合は政府の圧力により開催を断念せざるを得なくなります。

しかし、こうしたインディペンデント映画だからこそ、激動する現代中国社会で生きている人々の不安感や、庶民の強かさがリアルに描かれています。今の中国を象徴するような人々を撮った優れたドキュメンタリーがあつまっています。商業映画からは知ることのできない、素顔の中国をうかがうことができます。中国インディペンデント映画をどうぞお見逃しなく。

2年撮影照明コース 柳 怡宁

崔先生がおっしゃっていたことは、外国人は勿論、中国人としての自分も詳しく知らなかったです。留学してから外国人の知っている中国を聞くと、今まで自分 の知っている中国とはいろいろ違いました。留学することでもっと客観的に中国を見ることができました。どっちが正しいかではなく、どっちも本当だと思いま す。中国の独立映画は国内でなかなか上映できないから、国際的には有名な中国映画人は中国国内で知られてないことが多いです。中国の独立映画作品は外国人 のほうが知っている、観れるという現状で自分は悲しいと思っています。早く自分も中国の独立映画の力になれるように頑張ります。

中国特別講義04

中号特別講義05