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2013.3.11

日本-タイ。『震災と記録・復興への道』を学ぶ学生/青年ワークショッププログラムを実施しました。

2月25日から3月2日にかけ、「日本-タイ学生青年交流事業」のメンバーに選ばれた日本映画大学1、2年生計7人はタイの首都バンコクを訪れました。

 バンコクと東京の気温差はなんと30℃。6時間のフライトで真冬から真夏に放り込まれた私たちですが、暑さなど気にしている暇はありません。到着の翌日に予定されているワークショップで発表する原稿が、バンコクに着いた時点でもまだ完成していなかったのです。

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昨年12月にメンバーが決まってから3ヶ月。海外に行けると喜んだのも束の間、私たちは「災害に対して映画に何ができるのか」という壮大なテーマに、悩みに悩んできました。東日本大震災後に作られた膨大な数のドキュメンタリー。本数こそ少ないものの、園子温監督の『希望の国』に代表されるような話題作ぞろいの劇映画。3・11に関する映画を何本も見て、2月初旬にはメンバーで車を運転して福島、宮城、岩手の被災3県を2泊3日の弾丸ツアーで訪れました。そうして繰り返してきた議論を踏まえ、「3・11を日本映画はどう描いてきたか」「映画にできることとは何なのか」を見出そうとしたのですが、ホテルの一室にこもってのミーティングは結局朝まで持ち越し、バンコクに行ってまで原稿を印刷するためにネットカフェを探す羽目になりました。

日本タイ青年WS02

 そして迎えた、発表本番。言いたいこと、紹介したい映画を欲張りすぎて時間は押しに押し、タイの学生を眠りにいざなってしまった面もあったものの、発表はどうにか無事終了。その晩のシンハービールが格別に美味しかったことは言うまでもありません。(私はハタチ以上です。念のため)

日本タイ青年WS03

日タイの交流は、今回の訪問でまだ緒に就いたばかりです。それでも、タイではドキュメンタリーがほとんど作られておらず、3・11関連の作品がものすごく多いことに驚かれたり、タイでの原発建設計画に対して日本人として意見を聞かれたり……と、学ぶところ、得るところは大いにあったと思います。また、初めて会ったタイの学生たちとも、一緒に見た『311』や、タイのドキュメンタリー『Flood Way』を通し、あのシーンの映像がきれいだった、どのシーンがいちばん印象に残ったと、会話を弾ませることができました。たどたどしい英語であっても、国や文化の違いはあっても、映画を通せば世界の人と対話できる――。日ごろ大学で幾度となく耳にしてきたことを実感できたのが、トゥクトゥクに乗って迷子になったことより、きれいすぎる“おかま”さんに度肝を抜かれたことより、私たちにとっては何より貴重な経験となったかもしれません。

1年 近藤のぞみ

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