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2014.6.20

「ドキュメンタリー専門基礎演習」でヤン・ヨンヒ監督を迎え、安岡教授との特別講義が行われました。

2年生「ドキュメンタリー専門基礎演習」で映画監督のヤン・ヨンヒ(梁英姫)さんを迎え、ゲスト講義が行われました。
午前中は監督作品であるドキュメンタリー『Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン』(2005年)と『かぞくのくに』(2012年)を鑑賞。午後はドキュメンタリーコース担当教員の安岡卓治教授(映画プロデューサー)が聞き手として、特別対談が行われました。
学生たちは、「時代と人間 そして人間」「ドラマとドキュメンタリー」「作法・演技から何を描こうとしていたのか」に注意しながら映画を鑑賞し講義に臨みました。

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聞き手の安岡教授は、『Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン』(2005年)を撮るキッカケや、観客が家族の一員として迎えられているような感覚を持つカメラの主観性、ドキュメンタリー映画から『かぞくのくに』(2012年)を撮った理由などを問いかけ、ヤン・ヨンヒ監督は、『Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン』(2005年)を撮る以前の、劇団時代やアメリカ留学、ラジオパーソナリティーの経験、ドキュメンタリーを目指すなら安岡教授に会いに行けとアドバイスされたという二人の出会いなど、映画監督になるまでの経験豊かな話を時に笑いを誘いながら話されました。

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なぜ祖国の映画にこだわったのか。祖国を訪れる度にピョンヤンへ向かう高速道路で何度も思う、祖国に来たのではなく、家族に会いに来ている感覚を表現したかったと述べ、その中でドキュメンタリーを撮るうえで対象者との関係性、相手を見る視力を養うことなどを話されました。そして、『かぞくのくに』(2012年)は、2本のドキュメンタリーを14、5年掛けて撮っている間に、カメラに収まらなかった感覚や語られた言葉を伝える作品としてつくりたかったと述べ、意識的にドキュメンタリーのようにドラマを撮ろうとしたのではなかったと話されました。

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学生たちは、率直かつ粘り強く丁寧に話されるヤン・ヨンヒ監督の、自身の体験から様々なことを伝えようとする姿勢に刺激を受けながら聞き入っていました。
学生との質疑応答では、友人との会話のなかで自分が国のイメージを代弁させられているように感じるという留学生や、アイデンティティの形成についての質問にいろいろな角度から答えられました。あっという間に予定時間を大幅に超え、ゲスト講義が終わりました。

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本学では、ドキュメンタリーコースに限らず、プロの一線で活躍されているさまざまな人たちをゲストに迎え入れる講義も盛んに行われています。学生たちもプロの作品や考えを肌で感じられる刺激的な講義です。
 
(日本映画大学 学生広報スタッフ)