2009.10.27

Category:学生

「映画とコミュニケーション」豊島圭(映像科2年)

 

「お前、映画好きじゃないだろ」

この言葉を言われて半年が経った。
もちろん、映画が好きじゃない自分にとって答えるのは簡単だった。
「あっ、はい」

 

映画館まで片道2時間。映画なんか見なくても自然があった。

小数だが友達がいた。映画なんて遠い存在の田舎で育った人。
だが、それは写真部の入部と共に変わっていった。
人物を撮るということ。カメラのレンズを向けるということ。
新しいコミュニケーションの取り方に、自然とはまっていっていた。

 

そんな人が、先日まで行われていた山形国際ドキュメンタリー映画祭で7日間映画を浴びまくった。

映画好きには堪らないであろう時間が苦しかった。
掴めないモノを掴もうとする意思だけが付きまとってくる。

 

ただ、その中でも撮影を通しての対象者とのコミュニケーションにはまっていた。

明らかに見えるものから、見ているうちに感じ取れるものまで様々であった。
そのコミュニケーションは普通ではありえないのではないだろうか。
レンズを通してこその不思議な関係がある。
これからも、その不思議な関係性にはまっていくのかもしれない。

 

最後に、山形の居酒屋の店長から良い言葉を頂いたので読んでいただいた皆さんに贈りたい。

「辞めるんだったら早い方がいい」
彼もまた、昔は撮影場に勤めていた仲間だという。
彼はどんな風に映画を見ているのだろうか。

 

(日本映画学校 映像科23期生)

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