2010.06.29

Category:OB

「映画『ハンドメイドエンジェル』メイキング・エピソード」 祭文太郎(映画監督)

 

今回劇場公開される映画『ハンドメイドエンジェル』は、人気原作ものの映像化が当たり前の日本映画やドラマの中で幸運にもオリジナル企画として映画化された作品です。

 

日本版『セックスアンドシティ』のような女の子の本音トークがあふれたガールズサクセスムービーをやりたくて、一年がかりで企画から立ち上げて、ついに劇場公開までこぎつけることができて、「勇気があればどんな夢も必ずかなう」というウォルト・ディズニーの言葉を思い出しました。

 

女の子たちが女の子だけのアダルトショップをつくるというストーリーだったこともあって、脚本は第13稿まで書きました。
撮影は日数が少なくて大変でしたが、それでも毎日超楽しかったです。
車の中で女の子たちが会話をする場面はワイヤレスマイクで録音しながら、ヘッドホンでチェックしながら演出してたのですが女の子たちの会話をまるで盗聴してる感じでドキドキしました(笑)撮影が進んでいくと出番が終わった女優さんや俳優さんにスタッフから花束を渡すのですが、もう二度とこの映画のこの役の登場人物として会うことはないんだなって思ったら、泣きそうな気持ちになりました。

 

この『ハンドメイドエンジェル』の撮影で、体重が13キロもやせました。
ただ周囲の人間は誰も気づかず、現在107キロの自分としてはさびしい気持ちになりました(笑)
渋谷のシアターTSUTAYAの2回のプレミア上映会は、おかげさまでほぼ満席の大盛況でした。

 

上映終了後、観に来てくれた観客のみなさんとひとりひとり握手をさせて頂いたのですが、本当にありがたくて、もう観に来てくれたひと全員に抱かれてもいいと思いましたね(笑)
日本映画学校の学生だった頃、クラスの仲間と夜が明けるまで、ファミレスで、ドキドキワクワク感いっぱいのディズニーランドに負けないような面白い映画を早く作りたいと熱く語りあっていました。
いま日本映画学校で頑張ってられる学生のみなさん、お客さんのために体を張る勇気があれば面白い映画は必ず作れると思います。
よろしければ映画『ハンドメイドエンジェル』観に来て頂ければと思います。

 

(日本映画学校 映像科2期生)

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