2011.07.12

Category:学生

「自分スタイル」徳永芽依(日本映画学校 映像科2年)

 

映画を作りたいと思ってやってきた映画学校。
まあ人生そんなにうまく行くはずがないです。

 

先日、三科合同1000feet実習のダビングが終わり、やっと区切りがつきました。
今回の実習は初めての連続でした。

 

一年の時、音の世界が面白いと気がつき音響ゼミ(音響クリエイター)にきた、
のに。
何故かここにきて助監督に任命。
「えぇええ~!(°□°;)」
撮影・音響・編集の三科で行う実習なので仕方がないといえばそうなのですが、
私は全く経験のない仕事に戸惑い……。
「監督になりたい!」という人達が多い学校でのこの贅沢な苦しみ。

 

C班の鳥井監督の下で助監督セカンドとして働きました。
セカンドの仕事は主に衣装や役者さんの身の回り。
衣装は本当にわからなかった。
普段着がいつも着回しな私は服に全く詳しくない。
なかなか衣装が決まらなかったです。
クランクインからクランクアップまでの約10日間は「09:00~撮影開始」と忙し
く、実家から二時間かけて通ってる私は家に帰れませんでした。
10日間で一回しか家に帰ってません(笑)

 

仕上げの作業でやっと音響の仕事につけた私。張り切りました。
講師の言うことにすぐ反応。
わからないことはすぐに聞いたり意見したり。
「ちょ……お前落ち着け」
と言われることもしばしば。

 

私は講師の人達には常にぶつかるように心掛けてます。
講師の意見は正しいものが多いです。
正しいからこそすぐ鵜呑みにはしては勿体ない。
だからぶつかって荒がって最後に「……なるほど」と思ったほうが勉強になります。
傷は残りますが(笑)

 

今回の実習は嫌なこと悔しいことどうしたらいいかわからないことがたくさんあ
りました。
助監督のやり方なんて知らないし、音響の仕事もうまくいかない。
そんな日々をすごく憎んだり……。

 

でも、ダビングで完成した音と画を合わせて試写のとき、最後のクレジットで
「助監督 徳永芽依」というのを見て「もう……いいや、許す!全部許す!」と許
してしまうのです。

 

今回は録音という名前ではないけど作品に自分の名前があるのは嬉しい。
助監督という経験も今思えば本当に貴重でした。感謝します。

 

私はクレジットを見るたび「こうやって許すためにあの辛い日々がある」と感じ
ますね。
そんでもってまた「映画作ろう」と思うのです。

 

だから今日も私は舌を出して「かかってこいよ」といろんな人に喧嘩を売ってい
ます。
どんなにそれが辛くても最後は報われるような気がしますから。

 

散文、失礼しました。
あと講師の皆様、これ読んでもお手柔らかに。
(日本映画学校 映像科25期生)

ページトップへ