2012.01.31

Category:学生

「高校、そして映画学校」山﨑千聡(日本映画学校映像科 3年)

 

「映画撮ってみたいなー」
高校1年の夏、文化祭の催し物を決める話し合いで私は友だちに言いました。
「えいね、やってみようや」
その友だちがこう言ったかどうかは全く覚えていないのですが、クラスの出し物
として映画上映をすることになりました。

 

私たちのクラスは女子24名に対して男子が3名。
3年間クラス替えもなく、男子が増えることももちろんない。
3人とも肩身が狭かったと思います。
そして3人とも協力的というわけでもなかったので、唯一乗り気だった男子1名と
女子何名かでの映画撮影が始まりました。

 

言い出しっぺの私を含め女子は映りたいがために役者。
脚本、監督、撮影、編集は男子1人に任せっぱなし。
文句があれば土佐弁で女子からの猛攻撃。しかも内容が理不尽。

 

そんなこんなで1年次でやめとけばいいのに、私たちは3年間映画上映をしたのです。

 

3年生になり、卒業後の進路を考え始めたとき、特に何もしたいことがなかった
私は映画学校へ通おうと決めました。
高校生活を振り返ったとき、何が1番楽しかっただろうと思うと、みんなで映画
撮影をしたのが真っ先に浮かんだのです。

 

そして映画学校へ入学してみると、高校とは真逆で周りは男ばかり。
不安な気持ちと同時に、高校時代の男友達は
こんななか3年間を過ごしていたのか・・・としみじみなりました。

 

2年次には編集コースに入り、いかに編集で作品が変わるか、間の大切さ、など
編集のおもしろさを勉強することができました。
性格の雑な編集ゼミのみんなと繊細な編集を共に勉強できてよかったです。
特に女子4人には感謝しています。

 

もうすぐ卒業です。
あっという間の3年間でした。
まだ学生ホールでみんなとお昼が食べたいです。
卒業しても、ときどきでいいからみなさん私を思い出してね。
そして、飲みに誘ってください。
また会う日まで。

 

(日本映画学校 映像科24期生)

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