2013.06.25

Category:学生

「映画を映画で終わらせない大学」櫛田有耶(日本映画大学 2年) 

写真:左から二人目

2年の櫛田です。
去年の5月位に書いたコラムは「何を言ってるのか分からない」とか「飾らないで素敵」と色々言われもう書くもんか!と思っていたのですが、告知をするために再び書く事になりました。

僕はこの大学に入る為に上京しました。
それまでの自分は映画館には友達に誘われなければ行かず、映画はレンタルビデオ店で借りて観ていました。
僕はこの大学に入ってから、いかに自分が映画を観ていないという事を感じ、映画館や名画座に行く機会が増えました。
特に名画座は地方には無いので羨ましいなと思ったのですが、大学では行ってない人の方が明らかに多いと感じます。

去年の12月2日に閉館した渋谷のシアターN。
そのクロージング作品として選ばれたのが、ロバート・アルドリッチ監督の「カリフォルニア・ドールズ」。
実習の編集作業をしていた時に、講師の方から諸事情によりDVDにはなっていないから観に行った方がいいと言われ、友人の中島君と観に行きました。
この作品は女子プロレスの映画で、最後に主人公二人が大舞台で試合をするのですが、これが本当に目の前で試合をしてるんじゃないかと思ってしまう程の大迫力。
スクリーンを観ている観客全員が手に汗握り、まるで観客席にいるかの様に彼女達を応援していました。
上映が終わっても、会場の熱気は半端なく、外は雨だったのですが僕と中島君の興奮は映画館を出ても冷めずにいました。

多分、DVDで観ていたらこんな体験は出来なかった、ミニシアターが続々と閉館しています。
映画の道を志す僕達としては他人事で済む問題では無いです。
映画を作って、上映して、はい終わりではこの問題を解決する事なんて出来ないと思います。

僕たちはまず皆さんに入り口として、名画座体験をしてもらいたいと考え、
7月12日13:00から(12:30会場)新百合ヶ丘校舎の大教室で2本立て学生限定の上映会を行います。

今回のテーマは「東西逃避映画対決」。
上映作品については、学内に掲示してあるチラシをご覧になって下さい。
金曜日は授業のある日で来るのが難しいとは思いますが、時間を見つけて是非お越し下さい。
1本だけ観に来ても構いません。
この上映会に来て、名画座やミニシアターに足を運ぼうと皆さんが思ってくれる事を期待しています。

話は変わりますが、「カリフォルニア・ドールズ」は10月まで色々な所で上映するみたいなので、未見の方は是非行ってみて下さい。

映画を映画で終わらせない大学の会主催
「東西逃避映画対決」上映会
日程  7月12日(金)
場所  日本映画大学 新百合ヶ丘校舎 4F 大教室
時間  13:00~  (12:30開場)
対象 日本映画大学学生

(日本映画大学 2期生)

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