2013.07.23

Category:OB

「『演劇ユニットてがみ座 第8回公演』のお知らせ」森啓一郎(俳優・東京タンバリン所属)

 

森が、このくそ暑い夏を費やしてきた舞台が、もうすぐ開幕します。

いい芝居ができました。
その一言で充分な気がする。うん、いい芝居ができました。
どうかご覧いただきたく。ご案内させてください。

 

演劇ユニットてがみ座 第8回公演
「空のハモニカ―わたしがみすゞだった頃のこと―」
脚本:長田育恵(てがみ座) / 演出:扇田拓也(ヒンドゥー五千回)
2013年8月1日(木)~4日(日)

会場:座・高円寺
日本劇作家協会プログラム10『新しい劇作家シリーズ②』

公演の詳細についてはこちら
http://tegamiza.net/take11/
をご覧いただきますようお願いしつつ、この公演について僕なりにご紹介を。

 

2011年に初演され、某演劇誌の年間ベスト7に選ばれたこの作品は、
大正期の詩人・金子みすゞとその周りを生きた人々を描いています。
若き童謡詩人として嘱望されながら、26歳で自ら命を絶ったみすゞ。
彼女がそう思うに至った最後の数日までを、下関での生活風景を、粛々と捉えています。

井上ひさし氏最後の直弟子である作家・長田さんの筆は優しくも鋭く丹念にその道程を辿り、
演出の扇田さんがその世界をどこまでも広く、また限りなく精緻に捉え、
舞台に展開すべくタクトを振るっています。

京都での公演は予想を遥かに上回る盛況、且つ好評のうちに幕を下ろし、
今は東京公演に向け更なる高みを目指し稽古中です。

どうかお目に留めていただけますよう。切に願う次第です。

なんとも灼熱の東京に、下関の海を展開します。
森が、全力で全開です。

お待ちしております。

(日本映画学校 俳優科9期生)

ページトップへ