2014.11.25

Category:OB

「朗読劇『潮騒の祈り』」 高橋郁子(脚本家)

 

 

2001年から朗読劇を書き始め、2007年からアニメの脚本を書いています。
ご縁に恵まれ、脚本で飯を食っている私ですが、たぶん実写を書いていないせいでしょう。
大学の売りにはならないと判断されているようで、学校のホームページ(就職実績のページ)をのぞく度、ちょっとだけ寂しい思いをさせられている幽霊卒業生です。

 

そんな幽霊は、数年前から能楽の宝生流二十世宗家、宝生和英氏のもとで、能の演目を現代語の朗読劇にする仕事も始めました。
これまでアニメ『モノノ怪』『墓場鬼太郎』『青の祓魔師』など、人あらざるモノを描いてきた経験が十二分に生きています。ぜんぶ芸の肥やしですね。

 

さて、しばらく伝統芸能とのご縁が続いてきましたが、この度、原点回帰。
オリジナル朗読劇の再演が決まりました。

 

『潮騒の祈り』
この作品の原型は、映画学校時代の1000feet実習で作ったものです。
当時は夫婦の物語でした。軸だけを残し、母と娘の物語に変え、2005年に朗読劇にしました。
女性と、生身の女性を知る男性には大変好評で(女性に強烈な幻想を抱いている方には、あまりおすすめできません)、2011年に再演し、今回は3度目の上演となります。

 

主催は文化放送。語り手は3人の女優です(以下敬称略)。
かつて『千と千尋の神隠し』の千尋役を演じ、最近では『鍵泥棒のメソッド』でも印象的な演技を魅せた、柊瑠美。
Twitterで17万人のフォロワーを持ち「はるかぜちゃん」の愛称で、感性の光る呟きを続ける、子役出身の春名風花。
蜷川幸雄演出の舞台でヒロインとしてデビューして以降、進行性の難病を抱えながらも長年舞台に立ち続けている東野醒子。
ピアノとオルガンの即興演奏にのせて語られる「母と娘、海と命の物語」を、ぜひこの機会にお楽しみください。
(日本映画学校10期生)

 

12月6日(土)7日(日)@文化放送メディアプラスホール
詳細はこちら
文化放送ホームページ
公式サイト

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