2007.05.07

Category:OB

「映画監督と名乗ってみる」橋本 渉(映画監督)

 

ここで自分の様な若輩モノが、肩書きを“映画監督”とするのは 大変恐縮してしまいます。が、名乗っちまったモン勝ち。
これから周りを納得させていければ、それで良し。

 

学校を卒業して、早7年…

 

現在、ボクは、主に企業VPやweb用CMなど 映像の仕事を個人で請け負いつつ、 フリーで助監督や制作として現場出たりしながら、
自主制作映画をつくっております。
今年、三十路を迎えるという事もありふと、これまでの自分を 俯瞰で眺める瞬間がチョイチョイあります。
幼少期、 大きくなったら何になりたい?と聞かれたら ボクは迷わず「サンバルカン!」って答える 阿呆なガキんちょでした。
なってどうするの?って聞かれたら、意味も分からず「世界平和」って…

 

ジミヘンや高杉晋作が没した年齢を越え、 運動不足で体も肥え、未だ夢の様な夢をノタマウ髭ヅラの馬鹿がおります。
「俺さまの放つ映画で、世界に感動を!」
そして、今更ながら気付くのです。 ボクがこうして馬鹿やってられるのは 家族や諸先輩方、仲間や恋人の日頃のご愛顧あっての上だと…
人一倍、怠け者でマイペースなボクは、 何故か人一倍、出逢いに恵まれております。
それを最も実感できたのが、我が母校である 日本映画学校さんなのでした。
何気なく観た映画のエンド・ロール。 見覚えのある名前を見つけます。
「あ、アイツ、頑張ってんなー」
心が熱くなり、たまらなく嬉しくなった後、 今の自分がひどく頼りなく思えて、焦ります。
「お前も早く、一丁前の映画撮ってみやがれ!」 
そう言って、ハッパかけられた気分。 「今に見てろ!」と、心の中で言い返します。

 

もう上映は終わってしまいましたが、 4/26~5/2の一週間、原宿のKINEATTICさんという劇場で ボクが制作した短篇ドキュメンタリー「餞-はなむけ-」の 
公開がありました。
KINEATTICさんは、この春オープンしたインディーズ映画を専門で上映 する劇場です。
詳細はHPにて → http://www.kineattic.com

 

この「餞-はなむけ-」が、ボクにとって初の公開作品とな りました。
決して大きな劇場ではありませんでしたが、 お客さまの声を直接聞く事ができ、謙虚な気持ちになり、 今後の映画制作の意欲が大きくふくらみました。 自主制作活動をなさってる方は、是非ここでの公開をオススメします。 得るものはきっと、デカイです。

 

本作はここから再編集し、某コンペに出品する予定です。 その結果を良い報告として、皆さまにお伝えできたら幸いです。

 

 

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