2007.10.22

Category:OB

「映画!音の魅力!」勝亦さくら(音響効果助手)

 

日本映画学校での学生時代は、映像録音コース(現・音響クリエイターコース)で、アナログの映画録音を学びました(現在は1年生でアナログ録音を学び、その後デジタル録音を学ぶ)。
現場ではNAGRAで6ミリテープに録り、仕上げでシネテープに起こしてダビングを行いました。

 

中でも興味深く熱中したのが生アフレコ(生音)の作業でした。広いとはいえないアフレコのスタジオにいろいろなところから探してきた道具を持ち込んで皆で画に合わせながら音を出すという作業は「モノを作っている」という感覚を何よりも味わえるものでした。
はじめはどんなもので音を出すのかわからないので、粗大ゴミ置き場へ行ってガラクタを運んできて「こんなのどうやって使うんだ!」と先生に言われた事もありました。でも、その道具を探すと言う事がいろいろな発見にもなり、音への興味をより強くしてくれたようにも思います。

 

そのような経緯と先生のおかげで、現在は映画の音響効果の会社へ就職することが出来ました。

まさに私が一番やりたかった『生音』が出来るところです。
現在、入社して3年半になりますが、やはり当然うまくばかりいくわけではありませんでした。
プロの仕事は自分の想像をはるかに超えて、すごいものでした。学生時代の楽しかった実習しか知らなかった自分にはとても辛いものでした。ダビングにしても、モノラルで1シーンにひとつのノイズを貼るということくらいしか知らなかったのですが、実際はこんな細かい音まで付けてるの?というくらい数多くの効果音が貼り付けられ、更にそれを一人でミキシングしているのです。

 

何より一番やりたかった『生音』が、こんなにも大変なのか、荷が重たくなり自分には向いていないと思い、この仕事から遠ざかったことがありました。
でも、この仕事の魅力は忘れられず、ほかにやりたいものも見つけられませんでした。運良く、またチャンスをいただいてまた効果をやれることになりました。再開してからは、もちろん辛いこともありましたが、やっぱり楽しい仕事だなと思っています。

 

一番やりたかった『生音』には何より悩まされていますが、少しでもうまく出来た時にはやはり嬉しいです。
ダビングで、各パートの音が集まって完成に近づく様は何度経験しても感動です。
最近よく感じることは、この仕事を通じて様々な人に出会える楽しさです。
以前参加した映画の主役が現役のボクサーだったことで、それから初めてボクシングの試合を見る機会がありました。こういうことでもなければ自分から行くことはなかったと思いますが、生の試合はテレビでは味わえない緊張感があり刺激を受けました。

 

映画作りに今関わっていられることにとても感謝しています。もっともっと色んな作品に出会って自分の知らない事を学んでいけたらと思っています。

 

(日本映画学校 映像科15期生)

ページトップへ