2008.01.14

Category:OB

「学校再訪」根岸宏(カメラマン)

 

この学校を卒業して約13年、今年初めにカメラマンになり主にCM等を撮っています。
先日、私用で久しぶりに学校に伺ったらこのコラムの依頼書を渡されました。
独立した年にこんな形で学校と関わるとは何の縁でしょうか・・・。
久しぶりに覗いた学校の中の雰囲気は、13年前のそれと変わりがなく自分がまだ当時の学生であるかのような錯覚を覚えました。

 

学生時代の思い出は色々ありますが、当時の仲間やゼミの関係者の方に今でも感謝しています。
1年生の時に、撮影実習での一人が回せるフィルムの量に物足りなさを感じ、7、8人の仲間が集まってお金を出し合い、
フィルム代と現像代にあて学校で機材を借り、自分たちのテスト撮影を行ったのも、いい思い出です。
2年の時にも同じようなことをして、その時は夏休みにもかかわらず講師の方もつきあってくださいました。
そんなことを一緒にやった仲間とは今でも連絡を取っていますが、この業界にいる、いないに関わらず近況を聞くと励みになります。

 

当時、撮影・照明ゼミの講師の方には丁寧に教えていただいたと思っています。
特に今の現場では理論的なことはなかなか学びにくい環境です。
露出のことなどセカンドが自分のデーターを持つことが難しくなっています。
学校での授業がなければセカンドからチーフに上がるときなどもっと苦労したと思います。
今の現場はフィルムとデジタルが混在し変化が激しく、また混沌としています。
撮影部になる人はそんな環境に流されずがんばってほしいと思います。

 

(日本映画学校 映像科6期生)

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