2010.10.13

Category:学生

「ドキュメンタリー制作実習~山古志合宿~」藤沢奈々子(映像科2年)

私は山古志村に行きたくなかった。
テレビもない。携帯電話は通じない。トランプも出来ない。
寝かせてもらえない事も容易に想像できたし、正直言って牛。嫌いだった。
バスに乗っている私達はまさに牛のようにドナドナだ。
学校出発から6時間後の15時。山古志の地に降り立って初めて吸う外の空気は
何とも言えずドキドキ。雨がしとしと。

 

宿舎に着いてからは時間との戦いだった。
掃除に食事の支度、その日のうちに対象者の方との顔合わせ。
そして企画書の製作。先生に何度も出せば突き返される。
その繰り返しで1時間しか寝れず、話し合いは続いた。
布団のヨダレの海、眼の下のクマ、
食事時の静けさは疲れを何よりも物語っていた。

 

初めの取材は全くうまくいかなかった。
インタビューでは聞きたいことが聞けず。
画は首切り、串刺しで微妙。
音は反響して聞きづらい。
先生に呆れられることばかり。合宿中は先生に褒められた記憶がない。
けれど何だかそれでもいいと思った。
私達は未熟で、未知の事ばかりでうまくはできないけれど、
1?ずつ、1?ずつ進んでいることは確実だ!
楽しかったぞ山古志!
成長をありがとう山古志!
(日本映画学校 映像科24期生)

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