2011.05.03

Category:学生

「エネルギー問題」黒田真平(日本映画学校 映像科3年)

 

わからない。しらない。
ワカラナイ。シラナイ。

 

ワカラナイことが多い。
シラナイことはもっと多い。

 

この学校に入る前、大学で地質学をやっていた。
マニアックでマイナーな分野なのは分かっていた。

 

多くの人がわからない、もっと多くの人がしらないこと。
それでいいと思う。
何十万年前ここは海で、そのあと陸になり川ができた。
そんなことしらなくてもいいと思う。

 

今は映画を勉強中。
録音。一般のひとはあまり注目しないパート。
違和感ない音が付いていれば気づきもしないかもしれない。
音楽ほどインパクトもない。
多くの人がわからない、もっと多くの人がしらないこと。
それでいいと思う。
画に映っているものと全く別の場所、全く別の物の音を付けている。
そんなことしらなくてもいいと思う。

 

日陰。縁の下の力持ちと言えば聞こえはいい。
でも日が当たらないのは確か。
それでいいと思う。それが自分には分相応。

 

でも卑屈にはならない。それは自分自身でワカラナイことが多いから。
シラナイこと多いから。
すばらしい音を付けられれば注目してくれる人はきっといる。
解ってくれる人はきっといる。
識ってくれる人はきっといる。

 

ワカッテもらいたい。
シッテもらいたい。
それが自分のエネルギー。
枯渇気味でも大切なエネルギー。

 

こんなことを考える毎日です。

 

(日本映画学校 映像科24期生)

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