2012.10.16
Category:学生
日本映画学校・教務課
コピー機に、膨大な量の印刷物。
私は、じっと印刷物が積み重なっていくのを見ている。
本村さん、コピー機に近寄り、コピーされた印刷物を捲る。
本村さん「脚ゼミ?」
私 「はい。台本の印刷で――」
本村さん、顔を覗き込む。
本村さん「週刊コラムって知ってる? 誰も見てないかもしれないけど、五年以上続いてるの。ここで、終わらせるのも……ねぇ?」
私 「知ってます。たまーに読みますよ」
本村さん、目をキラキラさせながら、
本村さん「書いてみない?」
私 「え?」
逡巡する。
本村さん、カメラケースを開け、レンズを向ける。
本村さん「とりあえず、写真だけ撮らせて!」
シャッターを押す。
私が、コラムを書くことになった経緯を脚本形式で書かさせていただきました。
学生の皆様方、お気をつけ下さい。
NOならNOと、はっきり言いましょう。
本作りと一緒で、何事も経験しないとわからないのです。
人間研究なんでしょ? とりあえず。
分かってますよ、やりゃあいいんでしょ?やりゃあ。
では、駄目です。
映画作るなら、自主性。言われる前にやる。これ大事。
いつやるの? 今でしょ! ってね。
つづく
(日本映画学校 映像科25期生)