2013.03.12

Category:講師

「60年前のガキ大将」武重邦夫(映画監督/プロデューサー)

「60年前のガキ大将」武重邦夫(映画監督/プロデューサー)

 

2月2日、映画「父をめぐる旅」の名古屋上映で舞台挨拶をしてきました。

 

名古屋は僕の故郷なので知人友人が見に来てくれましたが、驚いたのは、小学校6年の担任だった福島信子先生が劇場に来て下さったことでした。

60年前のガキ大将としては、恥ずかしいやら懐かしいやらでしたが、なんと、先生は入場前に御祝いの金一封を差し出されたのです。

「ええっ?」

僕は驚き困惑しました。芝居ならともかく、映画では初めての事でした。

僕は恐れ多くて固辞したのですが・・結局、「スタッフでご馳走になります」と有難く受け取りました。

 

福島信子先生は84歳ですがお元気で、現在は書家でいらっしゃいます。

先生からすれば、73歳の僕も12歳のガキ大将なのでしょうね。

 

先生のご厚意をスタッフで一同で飲まして頂こうか・・夜、ホテルでそんなことを考えていた時です。

突然、僕はハッと気づきました。

 

福島先生の御志を僕らが飲み食いするのはとんでもないと・・。

今、僕のゼミの福島県出身のOBたちが、「福島を元気にしようと!」と『物置のピアノ』という劇映画を自主制作すべく準備している処です。

全国から賛同会員やサポーターを集め、みんなで映画制作をしようとのプロジェクトです。

福島先生と福島の映画作り・・まさに神の啓示です!

 

僕は賛同会員の第1号に福島信子先生の名を書き込みました。

 

小さな石を丹念に積み上げていく制作体制の長い道ですが、その端緒に60年前の恩師が居てくれるだけで、勇気が湧いてきます。

『物置のピアノ』の主体は日本映画学校を卒業した20代の若者たちです。

福島先生はいつも若者に力を貸してくれる・・僕の永遠の恩師なのです。(日本映画学校・日本映画大学相談役)

 

映画「父をめぐる旅」 >> http://www.cinemanest.com/masayoshi/home.html

映画「物置のピアノ」 >> twitter : @monookinopiano

facebook : http://www.facebook.com/monookinopiano

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