愛知大学現代中国研究学会編『中国21 Vol.59 中国とハリウッド、映画祭』が東方書店より刊行されました。
巻頭インタビュー「中国映画と国際映画祭――東京国際映画祭プログラミング・ディレクター 市山尚三氏に聞く」では石坂健治映画学部長が聞き手をつとめ、市山プロデューサーから侯孝賢(ホウ・シャオシェン)、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)との製作秘話や世界の映画祭、中国の映画事情について、知られざる話題をたっぷり引き出しています。
また晏妮特任教授の論説「歴史の瓦礫にカメラを向け続ける――王兵に関する私論」も掲載。詳細は出版社公式サイトにてご確認ください。
*東方書店 https://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497223210&bookType=jp
構成
「中国とハリウッド、映画祭」の特集にあたって
〈インタビュー〉
中国映画と国際映画祭
――東京国際映画祭プログラミング・ディレクター 市山尚三氏に聞く(市山尚三 インタビュアー 石坂健治)
木下惠介、中国、そして、映画祭
――木下惠介記念館担当キュレーター 戴周杰氏に聞く(戴周杰 インタビュアー 藤森猛+川村亜樹)
〈論説〉
キャメラの背後のイエロー・フェイス 再論(韓燕麗)
ハリウッドにおけるアジア系の台頭
――『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のマルチバースと主体の変容(川村亜樹)
歴史の瓦礫にカメラを向け続ける
――王兵に関する私論(晏妮)
「香港映画は死んだ」のか、それとも「小春日和」なのか
――鮮浪潮国際短編映画祭と香港映画の現状と未来(陳智廷)
グローバル化する東アジア映画と鍾孟宏監督作の中の家族(阿部範之)
〈特別寄稿〉
日本と台湾の戦争に対する想像力の違い
――『金門島にかける橋』を例に(陳儒修)
二一世紀の中国アニメーション
――再出発と第三の黄金期(陳龑)
〈書評〉
劉文兵著『日本の映画作家と中国――小津・溝口・黒澤から宮崎駿・北野武・岩井俊二・是枝裕和まで』(平林宣和)
比較の視野による抒情伝統論
――陳国球『抒情伝統論與中国文学史』について(黄英哲)
〈書訊〉
川島真・鈴木絢女・小泉悠編著 池内恵監修 『ユーラシアの自画像――「米中対立/新冷戦」論の死角』(河辺一郎)