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【令和5年度芸術選奨】学園卒業生の野木亜紀子さんが放送部門文部科学大臣賞を受賞

「令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞」が2月28日、文化庁より発表され、本学園卒業生の野木亜紀子さんがドラマ『フェンス』の成果により放送部門・文部科学大臣賞を受賞しました。

同賞は芸術各分野(12部門)において、1950年から毎年度、優れた業績を挙げた者や新生面を開いた者を選奨し、贈賞によって芸術活動の振興に寄与してきました。

今年度の放送部門・大臣賞はすべての選考審査員の意見が一致する形で選奨。贈呈式は3月12日に都内ホテルで行われます。

〈文化庁公式サイト〉
 https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/94011601.html

令和5年度芸術選奨

〈放送部門〉文部科学大臣賞

・野木 亜紀子(日本映画学校8期 1996年卒業)

連続ドラマW『フェンス』の成果により

贈賞理由

野木亜紀子氏が脚本を手がけた「フェンス」は、沖縄をめぐる諸問題を徹底的な取材を基に真正面から描いた勇気あるドラマである。

タイトルは米軍基地を囲むフェンスを指し、日米地位協定による基地への不可侵性を意味する。
しかし、それだけではなく、本土と沖縄、男と女、親と子、肌の色など様々なところに不可視のフェンスが存在することを鋭く描き出した点に本作の真髄がある。

私たち自身も無自覚的に創り出しているフェンスにいかに気付き、二元論を超えてゆくかを真摯に問う、稀有(けう)な脚本である。

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