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【第37回東京国際映画祭】『ルート29』OB森井勇佑監督と綾瀬はるかさん・大沢一菜さんが舞台挨拶に登壇しました

第37回東京国際映画祭(期間:10月28日~11月6日)のガラ・セレクション部門に正式招待された『ルート29』が11月1日(金)TOHOシネマズ日比谷で上映され、本学園卒業生の森井勇佑監督と主演を務めた綾瀬はるかさん、大沢一菜さんが舞台挨拶に登壇しました。

左から:大沢一菜さん(ハル役) 綾瀬はるかさん(のり子役) 森井勇佑監督

撮影:日本映画大学(以下、同)

上映に先立ち、満員の観客席から大きな拍手で出迎えられた森井監督と俳優陣。

鳥取の町で清掃員として働き、他者と必要以上のコミュニケーションをとることをしない女性・のり子を演じた綾瀬さんは、その役について「自分の中に宇宙がある人」と表現し、それを「自分がある人」だと振り返りました。

そんなのり子が入院患者からの依頼を受けて探し出し、本作で相棒となる子ども・ハルを演じた大沢さんも緊張しながら現場でのエピソードを語る一方で、プライベートでは綾瀬さんと森井監督を招いてのホームパーティを開いたことを明かし、観客を驚かせました。

森井監督は演出のポイントとして、このような2人を作中で平等に、均等に描けるようバランスに気をつけて作ったと解説。実際に兵庫県姫路市と鳥取県鳥取市をつなぐ国道29号を舞台とした本作では撮影もほぼ順撮りでおこない、ドラマ内のロードムービーと軌を一にするように2人は関係を深め、仲良くなっていったそうです。

「2人は似ている」との監督の言葉に、綾瀬さんと大沢さんは互いを見やって微笑みました。

最後に森井監督は「不思議さを丸ごと楽しんでほしい。心を柔らかくして観てほしい」と観客にメッセージを伝えました。

『ルート29』は11月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開されます。

©2024「ルート29」製作委員会
©2024「ルート29」製作委員会
ガラ・セレクション部門 正式招待『ルート29』

監督・脚本/森井勇佑(日本映画学校19期 2007年卒)
音響効果/勝亦さくら(同15期 2003年卒)
助監督/羽生敏博(同上)

【上映日】11月3日(日)16:00-
【会 場】TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン13
詳細は同映画祭作品ページをご確認ください。

【全国公開】11月8日(金)
 映画公式サイト https://route29-movie.com/

映画『ルート29』本予告
作品解説&監督プロフィールとコメント

【作品解説】
『こちらあみ子』(22)の森井勇佑監督最新作。詩人・中尾太一の「ルート29、解放」からインスピレーションを受け、映画の舞台となる姫路と鳥取を結ぶ一本道の国道29号線を約1か月間旅して脚本を完成させた。

主人公のり子が風変わりな女の子ハルを連れて旅に出た先での様々な出会いや旅で次第に深まるハルとの絆によって、からっぽだったのり子の心に感情が満ちていく、優しい時間が流れる感動の物語。

のり子役に綾瀬はるかを迎え、日本の原風景と外国の絵本を彷彿とさせる映像世界が融合した、見たこともないロードムービーが誕生した。

【森井勇佑】
日本映画学校映像学科(現:日本映画大学)卒業。2022年、芥川賞受賞作家・今村夏子の短編小説を映画化した『こちらあみ子』(22)で監督デビュー。多くの映画ファンを虜にし、ロングラン上映となる。第27回新藤兼人賞金賞、第14回TAMA映画賞最優秀新進監督賞、第32回日本映画プロフェッショナル大賞作品賞および新人監督賞などを受賞し、高い評価を受けた。⇒ 下記〈関連記事〉参照

【監督コメント】
想像をめいっぱい広げて作りました。奇妙なものや不思議なものに触れること、そうすることでしか得られない生の実感があるのではないかという思いを根底において、現代のおとぎ話のようなものを目指して取り組みました。

トンボを演じた綾瀬はるかさんとは初めてのお仕事でしたが、ご自身のなかの宇宙が独特でおもしろい方だと感じました。その宇宙が、トンボという役をとても豊かなものにしてくれたのだと思います。綾瀬さんがあのときに生きたトンボという人間が、僕はとても好きです。

ハルを演じた大沢一菜さんは、どうしてそんな表情が出来るのかと思わされる驚くような瞬間が何度もありました。大沢さんとお仕事をするのは2度目ですが、新しい表情をたくさん見せてくれたこと、とても嬉しく感じました。

独創的な取り組みをしてくれたスタッフたち、生き生きとカメラの前に立ってくれたすべての出演者たちと一緒に、この映画を作れたことをとても誇らしく思っています。

これからご覧になるお客さまに『ルート29』がどのように届くのか、とても楽しみです。

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