ドキュメンタリーコースの授業「作品研究」の一環として11月2日、映画『THE COCKPIT』上映&三宅唱監督トークを実施しました。
学生たちから次々と寄せられる質問に、一つずつ丁寧に答えていただいた三宅監督。公開授業は活況を呈し、インタラクティブかつ貴重な学修の場となりました。
三宅 唱 監督プロフィール
1984年、北海道札幌市東区に生まれる。2007年、23歳の時に映画美学校第10期フィクション・コース初等科を修了。2009年、25歳の時に一橋大学社会学部を卒業した。
『1999』『4』『マイムレッスン』『スパイの舌』といった短編作品を手がけたのち、初長編『やくたたず』を監督した。ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された『Playback』で第22回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞。
2017年に公開した『きみの鳥はうたえる』が翌年の第92回キネマ旬報ベスト・テンで第3位に選ばれるなど成功をおさめたのち、2022年の『ケイコ 目を澄ませて』は国内で多くの映画賞を受賞。同作は国外でもニューヨークの映画協会が新進監督を紹介・推薦するシリーズの1本に選ばれるなど国際的に注目を集めた。最新作は『夜明けのすべて』
あらすじ『THE COCKPIT』(2014年製作)
日本中どこにでもある小さなマンションの一室。
テーブルの上には、いくつものパッドが並ぶサンプラー。その横にキーボードとターンテーブル。普段の生活の延長のようにイスに座り、まずはレコードを選ぶOMSB。お気に入りの音たちをサンプリングし、独特のリズムでパッドを叩きながら、理想のトラックを探っていく。
BimはOMSBの作業を見ながらからだを揺らしてみたり、ときには新たなアイデアを出してみたり。
やがて夜がふけ、朝になり、今度はふたりで一緒にリリックを書き始めていく。